場面転換 ページ24
「はい、Nakamu、これ。」
「ありがと、スマイル、きりやん。」
きんときと一緒に民家を出て、まず妹さんがいる民家へと案内してもらう。
「こんにちは。君のお姉さんと話をしようと思ってるんだけど…お姉さんに言いたいこと、あるよね？」
妹さんの幽霊は小さく頷いた。
「じゃあ、どうぞ。俺の体貸すよ。」
一瞬、意識が持ってかれそうになる。意識はあるけど、自分の意思じゃ体を動かせない。
「頑張ってね、Nakamu。」
積もる話もあるだろうし、ということできんときは一旦民家に戻る。 建築物の前につくといつもと雰囲気の違うシャークん。でも、シャークんはふわりと微笑んで。
「久しぶりね、柚希。」
「お姉ちゃん…もうやめよう？」
「どうして？私はあなたのためにやっているのよ？」
「私はこんなの望んでない！」
微笑んでいたシャークんは真顔になる。
「…そう。でも、やめないわ。」
「…お姉ちゃん…。」
「それに、貴方だってまだネックレスを諦めきれてないじゃない。だから、迷いこんだ人に一旦はネックレスを探させるんでしょ？」
「っ、それは…。」
ぐ、と体を引っ張られてシャークんに抱き締められる。
「ねぇ、柚希。この子達を殺して、二人きりで暮らしましょ？そしたら、少しは貴方の気持ちも晴れるんじゃない？」
妹さんの意志が揺らいだのがわかる。でも、ここで負けるわけには…。
「離して！」
なんとかシャークんを振りほどく。
「…柚希…。」
「…お姉ちゃん、お願い…やめよう…？」
妹さんの気持ちが伝わってくる。お姉さんが大好きな気持ちが…。今度は逆に俺がシャークんを抱き締める。
「お姉ちゃんの気持ちは本当に嬉しいよ。だから、大好きなお姉ちゃんにこれ以上苦しんでほしくない…。」
暫くの沈黙。やがて、シャークんの泣き声が聞こえた。
「ごめん…ごめん、ね…柚希…。」
お姉さんはそう言って、シャークんが倒れこむ。
「おっと…。」
いつの間にか妹さんも俺の体から離れたのか、俺の体も動いた。
「…ありがとうございます、お二人とも。」
はじめて妹さんの声が聞こえた。
「えっ…。」
「あなた達のお陰で、お姉ちゃんとの誤解を解くことができました。」
「そっか…良かった。」
「…でも、ネックレスがなくなってしまったのは悲しいですね…。」
そう言う妹さんは本当に悲しそうで。おれはパーカーのポケットからあるものを取り出した。
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さくらもち@実況者にハマり中(プロフ) - 蕨さん» ありがとうございます！作者としてもこちらの作品とても気に入っているので、そう言っていただけて嬉しいです！ (2022年1月5日 21時) (
レス) id: e24fa9aac3 (このIDを非表示/違反報告)
蕨(プロフ) - 初コメ失礼します。前にこちらのシリーズをpixivで見かけこの機会にと、またまた読み直してきました。何度読んでも面白くてとても気に入っている作品です。なのでこの2ch風小説の作者様が貴方様だと気付いた時には本当に驚きました。素晴らしい作品を有難うございます。 (2022年1月5日 20時) (レス) id: bad26b0f93 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ - 二週目ですどうも〜。()いやぁ、面白くてついつい何回も見たくなりますね。スレと場面切り替えで構成されてて、話がどんどん進んでいく感じがたまらなく好き。次は病院編二週目入ります〜。またコメントしますね〜。ではでは。 (2022年1月4日 20時) (レス) @page28 id: 55536975a6 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち@実況者にハマり中(プロフ) - もみじさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます！この作品は個人的にもお気に入りなのでそう言ってただけて嬉しいです！実況は…決めてないですね…。やってたらスレ民が気付きそう&身バレ不可避なので多分やってないですね！リクエストは強制じゃないので大丈夫ですよ (2022年1月3日 9時) (レス) id: e24fa9aac3 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ - ピクシぶは見れないからとてもありがたかったです…！！ありがとうございます…！！！リクエストも何か思い付いたらしたいと思っています！少し時間をください！ちなみに質問なんですけど、この世界線で彼ら(彼女ら)は実況者してますか？ (2022年1月3日 8時) (レス) @page28 id: 55536975a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらもち
| 作成日時：2022年1月2日 1時
