愛＝君×君【WT】【wrwrd】【gnki】[BL]《9》

医者組(眼鏡×パンダ) ページ36

きりやんの眼鏡が壊れた。

シャークんとBroooockがふざけてたら、眼鏡を外してたきりやんにぶつかって、きりやんは眼鏡を落とし、シャークんが踏んで壊れた。シャークんとBroooockはきりやんに滅茶苦茶怒られてた。

「きりやん君、これ…。」

「ん？」

きりやんは相当目が悪く、かなり顔を近づけないと誰か認識できない。そのため…。

「…ごめん、誰…？」

そう言いながら女子と顔を近づけるきりやん。…近いよ。

「あ、え、えっと…。」

女子も女子で何で顔赤らめてんの？きりやんだよ？いつもならBroooockとシャークんとふざけてて、呆れた顔して見てるくせに。

「きりやん君って、眼鏡外すと意外と…。」

「わかる、かっこよくない？」

ひそひそときりやんを見て噂する女子達。

「…きりやん。」

きりやんの恋人だし、おれもあれくらい急接近したい、そう思って声をかけた。

…しかし。

「何？Nakamu。」

きりやんは距離はそのまま、俺の名前を呼んだ。

「ん？Nakamuだよね？」

「…眼鏡、家にスペアのあるんでしょ？取りに行こ。」

きりやんと手を繋いで、教室を出る。きりやんの家に向かう途中、おれは口を開く。

「きりやん、本当は見えてるでしょ。」

「は？何で？」

「だって、おれの顔見るときだけ、距離いつもと変わんないじゃん…。」

ただの嫉妬だけど、おれの時だけ距離がいつも通りなのは、どういうことなの。そう思っていると、きりやんは何でもない風に答えた。

「だってNakamuはNakamuってわかるもん。」

「な…にそれ…。」

一気に顔が暑くなってまともにきりやんの顔が見えなかった。

…今だけは、きりやんが眼鏡かけてなくて良かった…と思った。

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