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私の方でもいくつかセキュリティを突破しながら、敵となりうる存在をピックアップ、随時実働部隊に報告しナビゲーションする。三人それぞれに別の司令を飛ばすのも、人工知能ならではの所業である。
内部へと押し入って数分が経過した。人間も警備のヒューマギアも敵じゃない。手早く無情に無力化していき、亡がデータを奪ったところで脱出、建物全体を爆破し木っ端微塵に葬り去った。
報告、ゼロワンとバルカン、サウザー接近中。およそ二分後に前方から接触する。バルキリーは残党の救助へ、よって害はなし。
文面を組み立て送信。ここから先は残念ながら私にできることはない。脳にリンクしていた映像をモニターへ移転、亡と共有して観戦する。
私の推測通り、ゼロワン達はぴったり二分でやってきた。ゼロツー、ランペイジバルカン、サウザー。それぞれに対峙するのは滅、アークの憑依した迅、雷。滅はやはり、飛電或人を選んだようだ。
ゼロツーと滅では、性能としては前者が優れているはずだが勢いに押されて後者が優勢を保っている。バルカンとアークではアークが圧倒的。サウザーと雷ではおおよそ互角と言ったところか。
膠着状態にはならず、押して押されての繰り返し。体力に限界のある人間の方が不利になっていく。が、先程からどうもアークの動きが鈍い。私の推測が正しければ、迅の影響を受けているのだろう。その隙を見逃してくれる元A.I.M.S. 隊長ではない。好機とばかりに畳み掛け、必殺技ランペイジエレメントブラスト。アークの支配が解け、生身の迅が地を転がる。
運の悪いことに、滅が一瞬それに気を取られてしまった。ホッパーブレードを一閃、怯んだ隙に高く跳躍。必殺技ゼロツービックバン。腕で受け止めた滅だったが、勢いに押されて後ずさり、そして限界まで引き出されたエネルギーが目の眩むような大爆発を引き起こす。
その瞬間、私は立ち上がってアジトから外へ駆け出していた。
「待て、Aが行ったら‼」
亡の引き止める声も聞こえない。急げ、急げ、急げ。この負の連鎖を止めねば、滅が。
視界の端に常時向こうの映像を展開する。滅の視界との通信はとうに断ち切った。こんな状況下で、余計なことにリソースを割かせてはいられない。代わりに用いたのは近くの監視カメラだ。クラッキングで向きも角度も自由自在、使わないという選択肢がない。
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深月(プロフ) - 横峯俊さん» お久しぶりです、まだ見てくださっていたのですね……！励みになります、ありがとうございます (2021年7月23日 9時) (
レス) id: 48437a73d0 (このIDを非表示/違反報告)
横峯俊(プロフ) - いつも拝見させていただいてます。いつまでも、更新は待っています！ (2021年7月20日 18時) (レス) id: e7388357bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水記 | 作成日時：2020年8月13日 20時
