2 ページ33
それから数日後、たまたま新曲の収録があってスタジオの廊下を歩いていると目の前からけーとの好きな松島君がやって来た。
『あ、圭人君！こんにちは！』
「こんにちは、松島君！髪の毛染めたんだ？似合ってるよ」
『エヘヘ、ありがとうございます！２０になったから思い切って明るくしちゃいました！』
ニコニコとまるで子犬のように笑う松島君はやっぱり可愛い。
うん、けーとやっぱり松島君の事が好きだなーなんて思いながら会話を楽しんでいた時だった。
『悪いけど君の気持ちは………』
『そんな………！』
廊下の向こうから誰かの言い争っているような声が聞こえて、松島君と二人顔を見合わせてから声のする方へ向かうとそこには困惑した顔の裕翔と全然知らないけーとや松島君より少し年下の男の子が必死で裕翔に何かを言っていた。
『あの子、確かＪｒの子ですよ！何度かセクゾのバックについてくれたことがあるんです』
「そうなんだ」
後輩事情にあまり詳しくないけーとに松島君がこっそり教えてくれる。
だけど、裕翔こんなところで後輩と何をしているんだろうと思いながら見ているとＪｒの子が裕翔の手を掴んで必死そうな顔で口を開いた。
『俺は、俺はずっと中島さんの事が好きだったんです！確かに俺はまだＪｒでデビューもしてないし年下ですけど………けど、誰よりも中島さんを好きって気持ちは誰にも負けません！だからどうか俺の気持ちを受け取ってください！！！』
『あ………』
そう言って、グッと顔を裕翔に近づけるＪｒの子。
その瞬間、けーとの中でプツリと何かが切れて気づけば松島君の焦った声が後ろから聞こえるなかＪｒと裕翔の間に割って入った。
『け、いと………？』
「もう裕翔遅いから探したよ！そろそろ録音始まるから早く裕翔探してこいって山ちゃん達が言ってたから早く行こう？」
いつも通り、英国紳士の顔で裕翔にニッコリ笑うけーと。
後ろのＪｒの子が何か言いたそうだけど、それもニッコリ笑えば何故か黙っちゃった。
松島君はポカンとけーと達の事を見ていたけど、すぐに松島君を呼びに来た勝利に呼ばれてどこかへ行っちゃった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 303人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
岡本真由 - このシリーズ1〜7まで全部読ませていただいたんですけど、本当に最高です！そしてずっと、更新されるのを待ち望んでいたので、待ちに待った！っていう感じです！私圭人担なので((ﾆﾔﾆﾔ そしてリクです！ありけとで、大ちゃんがヤンデレというのをお願いします！ (2018年1月17日 5時) (
レス) id: 72f4a1517b (このIDを非表示/違反報告)
yamatakusan2010(プロフ) - リク書いていただきありがとうございます！圭人さんのドS...ハマりそうです笑とりんとりんだと裕翔が上になること多いけど圭人の上もいいですね！！これからも頑張ってください！陰ながら応援しております！！！(名前変わってますがハツです！ (2018年1月15日 0時) (レス) id: 701bc5fa78 (このIDを非表示/違反報告)
けいとりん(プロフ) - お久しぶりです！またリクエストさせて頂きます。茨の道の更に続きが見たいです。デートをしたり、楽屋でイチャイチャしたりしているお話が見たいです。 (2018年1月13日 21時) (レス) id: 8bc0c348d9 (このIDを非表示/違反報告)
Ym×Kt♪love(プロフ) - 注文多いですがお願いします！ (2018年1月13日 15時) (レス) id: 21a7b7ff9c (このIDを非表示/違反報告)
Ym×Kt♪love(プロフ) - お久しぶりです！ほんとに更新されるのを楽しみにしています！！またまたリクエストお願いします！前に書かれていたねえ、約束だよ？というお話の続きのようなものを見たいです。楽屋での風景、も出来れば入れた上で、嫉妬に狂ったゆーととの裏が見たいです！ (2018年1月13日 15時) (レス) id: 21a7b7ff9c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おはる
| 作成日時：2017年12月29日 23時
