トリプルSな夢を見せて 2

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「勝利………？」


『お願いだからいなくならないで………

俺、本当泣きたくなったんだから、ずっとずっとAの事が好きでようやく困難を乗り越えて二人で幸せになれると思ってたのに、Aいなくなるし指輪置いて行ってるし嫌われたかと思って怖くて、なかなか見つからなくて本当焦ったんだから………』


よく見れば震えてる勝利の身体


ああ、私はなんてことをしてしまったんだろう


勝利を抱きしめ返してごめんなさい、と謝れば勝利はさらにキツク私を抱きしめ返した


しばらくして、私は久しぶりの佐藤家の車に揺られて勝利の隣に座った


流れる夜の街に、今日も働きづめで身体は疲れててついウトウトすれば、勝利が小さく笑って自分の肩に私の頭を乗せた


伝わる体温は私が安心して大好きな勝利の体温で、いつしか勝利に撫でられながら私は深い眠りについたのだった………



だから知らなかった


『もう逃がすつもりはないからね、A』


そう言って、勝利が私を愛おし気に見つめた後に冷めた目でスマホを見たのを


そこに、ずっと私に対して相応しくない！と言い続けた女性の会社が倒産したという速報が出ていたのも


何も知らずに、私は勝利に身を任せて眠り続けたのだった………。



(逃がすつもりなんてさらさらないよ)


おしまい。


ちょっと怖いしょりぽんのお話でした！

作品をお気に召してもらえたら嬉しいです！

嫉妬深い彼氏は未来でも多分嫉妬中（Shori.s)真夏介 まなすけ様リク→←.

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