トリプルSな夢を見せて

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『佐久間の方が好きになった？』

「え？佐久間？」

『そうだよね、佐久間は言葉をストレートに伝えてくれるし優しい奴だもんね

でも絶対に渡さない、Aは俺のだから………！』


そう言って、また私を抱きしめてくる亮平

初めて聞く亮平の真っすぐな言葉に、思わずドキドキしてしまうけれど、亮平何か誤解してない！？


「ちょ、ちょっと待って亮平！

私、佐久間に誕生日プレゼントって言われてこの旅館の部屋に一人で泊まってるんだけど』

『は？俺、佐久間に俺があんまりAに素直にならないから俺が貰うとか言われてこの旅館に二人で来てるって………』


亮平の言葉を聞いて、まさかと思えばグットタイミングなのか佐久間からメッセージが届いて、サプライズ成功！ってきていた。

亮平の方も佐久間から何かきたみたいで、騙されたって頭を抱えていた………。


「あ、あの亮平………」

頭を抱えている亮平に声をかければ、また亮平が顔をあげてまた私を抱きしめてきた。


『あのさ、俺自分で言うのもなんだけどすっごく不器用で、他人とかには普通に対応できるんだけどその………好きな人には全然どう対応していいのか分からなくて………

だから、すごく不安にさせてごめん

いつも料理美味しいよ、告白された時も本当はすごく嬉しかった


好きだよ、A』


そう言われた瞬間、心の中に甘くて熱い何かが広がって亮平に思い切り抱き着けば、亮平はキツク私を抱きしめ返してくれた。


不器用な恋人だけれど

私はこの人を好きになって本当によかった


そっと目を閉じれば、小さく咳払いしたあとに柔らかい唇が私の唇に重なった………


(不器用ランデブー)


おしまい。

たまには甘い阿部ちゃんも書いてみたかったんです。

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