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「風磨、よかったの?」
『なにが?』
「何がって………あの人、運命の番なんでしょ?」
そう聞けば、図星なのか風磨はムッと眉間にしわを寄せてさらに私をキツク抱きしめてくる。
『確かに、さっき出会ったアイツは俺の運命の番
でも、運命の番とかそういうの全然関係ねーよ
俺が好きなのはAで、これからもこの先も俺にはAしかいないから』
そう言ってポンポンと私の頭を撫でる風磨
私の大好きな優しくて大きな風磨の手、でも………
「でも、私はベータで結婚しても風磨の赤ちゃん出来にくいし………」
そう、私はベータ性で同じベータ同士かオメガとなら問題なく子供が出来るけれど、アルファとの子供となると途端に出来にくいのだ。
風磨は子供が好きで、年の離れた弟さんと妹さんをとても可愛がっているのは私もよく知っているし、テレビで赤ちゃんが出てきたりすると優しい顔で見ている。
「風磨、運命にはね………逆らっちゃダメなんだよ
風磨はあの人と幸せになるべきなんだよ」
優しくてカッコイイ風磨
逞しい腕に抱きしめられるのが好きだった
会社では色々な人に慕われる兄貴気質な風磨が、私の作ったハンバーグに子供みたいに嬉しそうに笑うのが好きだった。
風磨に愛されるのが幸せだった
だけど、それはもうすぐ全部風磨の運命の番の物になってしまうんだ………
本当は、私だって風磨の隣で純白のドレスを着て笑いたかった
風磨との間に子供が出来て、その子供を愛したかった
でも、私は風磨の運命じゃないから………
「風磨、わ………んんっ………!」
別れよう、そう告げる前に私は風磨に唇を塞がれてしまった
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おはる(プロフ) - けーままさん» ありがとうございます!私自身もこの続きが書けて楽しかったです! (2019年10月8日 16時) (レス) id: b11b42f1fd (このIDを非表示/違反報告)
けーまま(プロフ) - 999回の告白、続きが気になっていたので、ここで読めて嬉しいです!!ありがとうございました。 (2019年10月6日 17時) (レス) id: 18e75b3271 (このIDを非表示/違反報告)
おはる(プロフ) - りほさん» ありがとうございます!これからも頑張ります! (2019年9月30日 10時) (レス) id: b11b42f1fd (このIDを非表示/違反報告)
おはる(プロフ) - みなさん» 私もルパパト大好きでいつか書いてみたかったんです!気に入ってもらえて嬉しいです! (2019年9月30日 10時) (レス) id: b11b42f1fd (このIDを非表示/違反報告)
おはる(プロフ) - けーままさん» ありがとうございます!阿部ちゃん自分が敵だと思ったら容赦なく策に策を練って実行しそうな感じですよね (2019年9月30日 10時) (レス) id: b11b42f1fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おはる | 作成日時:2019年9月21日 11時