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走って走って当てもなく走って、何だったらバスや電車を乗り継いで気づけば全然知らない海に来ていた。
夕焼けの海はすごく綺麗で勝手に涙が出てしまっていた
スマホを置いて来たからここがどこだか分からない
これからどうしよう
持っているのは僅かな現金しか入っていない財布と今着ている服だけ
あの家になんて絶対に帰れない
帰りたくなんてない
帰る気持ちもない
いっそのこと、このまま目の前の海に沈んでしまえば楽になるのかな?
そんなことを考えてた時だった。
『身体、冷えますよ』
そんな優しい声と暖かい何かが身体にかかって、顔を上げるとそこには長身のイケメンさんがいた。
「あ、の………ありがとうございます………」
『よかったらあの店で暖まりませんか?
ココアが美味しいって仲間内で有名なお店なんです
あ、俺は阿部亮平って言います』
「AAです………」
そっと差し出された手を握れば、細い見た目の割にはしっかりとした力で握り返された。
阿部さんは聞き上手で、気づけば私は今まであったことを話していた。
もう、家には帰れないしこれからどうすれば分からないと言った私に、阿部さんは握りしめていた手にそっと手を重ねてこう言ってくれた。
『だったらさ、俺達の所においでよ』
気づけば私は阿部さんの提案を受け入れて、阿部さんの住む家に自分も住むことになっていた。
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おはる(プロフ) - けーままさん» ありがとうございます!私自身もこの続きが書けて楽しかったです! (2019年10月8日 16時) (レス) id: b11b42f1fd (このIDを非表示/違反報告)
けーまま(プロフ) - 999回の告白、続きが気になっていたので、ここで読めて嬉しいです!!ありがとうございました。 (2019年10月6日 17時) (レス) id: 18e75b3271 (このIDを非表示/違反報告)
おはる(プロフ) - りほさん» ありがとうございます!これからも頑張ります! (2019年9月30日 10時) (レス) id: b11b42f1fd (このIDを非表示/違反報告)
おはる(プロフ) - みなさん» 私もルパパト大好きでいつか書いてみたかったんです!気に入ってもらえて嬉しいです! (2019年9月30日 10時) (レス) id: b11b42f1fd (このIDを非表示/違反報告)
おはる(プロフ) - けーままさん» ありがとうございます!阿部ちゃん自分が敵だと思ったら容赦なく策に策を練って実行しそうな感じですよね (2019年9月30日 10時) (レス) id: b11b42f1fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おはる | 作成日時:2019年9月21日 11時