. ページ19
そう思っていたのに………
『よかった、ここにいた!』
「え、勝利様………!?」
突然豪華な馬車が走ってきたと思ったら、現れたのは隣国の王大使である勝利様。
そのお顔は国宝級で大変お美しく、頭脳良しおまけに剣術並びに運動神経良しのぶっちゃけ私の婚約者だった王子様より、めちゃめちゃハイスペ王子なお方なのだ。
そんな勝利様は留学という形で、私の住む国の学園に通っていたんだけれど、そんな勝利様が何で私の目の前に?
だって、彼は断罪イベントを見ていたはずなのに………。
「あの、勝利様………?」
勝利様は馬車から降りると、ゆっくりと私の手を取る。
そして………
「しょ、勝利様!?」
何と私の手に恭しく口づけてきたのだ。
「あ、あああああの!?勝利様!?」
思わずパニックになる私に、勝利様は小さく笑うと私の手にもう一つ手を重ねてきた。
『ずっとAを見てきて思っていたんだ
貴女が俺の妃になってくれればいいのにって
誰に何を言われても前を向いて、時に愛らしい表情で笑みを浮かべて………
Aがこの国の王子の婚約者だから諦めようとしていたけれど、でも王子は別の人を選びAと婚約破棄をした
おまけに国外追放という酷い仕打ちをつけて………
でもね、A
俺はこれを失礼だけどチャンスだと思ったんだ
Aを俺の妃に出来るチャンスだって………
単刀直入に言うね
好きです、どうか俺の妃になってください』
真っすぐ私を見つめる勝利様
嬉しかった、こんな悪役でも私を見てくれる人がいるなんて
だから私は………
341人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おはる(プロフ) - けーままさん» ありがとうございます!私自身もこの続きが書けて楽しかったです! (2019年10月8日 16時) (レス) id: b11b42f1fd (このIDを非表示/違反報告)
けーまま(プロフ) - 999回の告白、続きが気になっていたので、ここで読めて嬉しいです!!ありがとうございました。 (2019年10月6日 17時) (レス) id: 18e75b3271 (このIDを非表示/違反報告)
おはる(プロフ) - りほさん» ありがとうございます!これからも頑張ります! (2019年9月30日 10時) (レス) id: b11b42f1fd (このIDを非表示/違反報告)
おはる(プロフ) - みなさん» 私もルパパト大好きでいつか書いてみたかったんです!気に入ってもらえて嬉しいです! (2019年9月30日 10時) (レス) id: b11b42f1fd (このIDを非表示/違反報告)
おはる(プロフ) - けーままさん» ありがとうございます!阿部ちゃん自分が敵だと思ったら容赦なく策に策を練って実行しそうな感じですよね (2019年9月30日 10時) (レス) id: b11b42f1fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おはる | 作成日時:2019年9月21日 11時