999回の告白と秘密

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『………バレてたのかよ』

『最初からね』

「風磨君！」


キィ、と音を立てて開くドア


そこに風磨君が立っていて、また健人君がケタケタ笑った


「風磨君！風磨君！いつみても好きだよ！好き！」

『わーったから騒ぐなっての』


ペシッと私のおでこを叩いてくる風磨君に、思わずおでこを抑えちゃう


うん、おでこを叩いてきちゃう風磨君も好き！


『あ、中島ァ

この間のこれサンキュー』


どうやらここに来たのは、健人君から借りてたCDを返しに来ただけだったみたい

森本君達に呼ばれて、じゃあなってヒラヒラ手を振って出ていく風磨君

それでも、お昼に風磨君にまた告白できたからラッキーとか思ってニマニマしてると、そういえば………とCDを受け取った健人君が私に話しかけてきた



『Aちゃんはさ、９９９回告白したら菊池にどんな場所で返事貰いたい？』



ニコニコ笑って聞いてくる健人君、それに私はニッコリ笑ってからフルフルと首を横に振った


「んーお返事はいいかな？」

『え………？それって………』


健人君が何かを言いかけたのと同時に、お昼休み終了のチャイムが鳴ってじゃあね！って屋上を出ていく。


ふぅ、危ない危ない


だって、私告白のお返事聞けないから


昨日ね、私の未来の旦那様になる人から電話が着てこう言われたの


早く嫁に貰いたいって………


だからね、私きっと９９９回の告白をしてもきっと返事は聞けずにお嫁に行っちゃうから………


(甘いシュチュエーションに夢を見れない)

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