なぜかモテるようになりまして 3

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『すごい格好だけどどうしたの？』


そう中島課長に言われて、慌てて前を隠せば少し離れたところから足音が聞こえてきて、思わずビクッと肩が跳ねてしまった。


そんな私を見た中島課長は、どうやら察してくれたみたいで私の手を引くと自分の口元に人差し指を当ててから、私を近くの押し入れに入れて自分も入ってから押し入れを閉めた………。


『大丈夫だから』


足音が聞こえるたびに思わず身体が震えてしまいそうになる私

そんな私を中島課長は優しく抱きしめてくれて、それにホッとした瞬間………


スッ………



と、部屋の戸が開く音が聞こえてドタドタと荒々しく歩く音が聞こえる。


間違いなく足音の正体は元カレで、さらに縮こまる私を中島課長は優しくだけど力強く抱きしめてくれた。


やがて、元カレはようやく諦めてくれたのか、舌打ちをして部屋を出て行き小さくだけど溜息を吐いて、中島課長にお礼を言おうとしたところで私は気づいた。


「中島課長………？」

『ん？』


触れた中島課長の身体、その身体がすごく熱いのだ。


もしかして風邪！？と、慌てて中島課長に触れた時だった。


『っあ………！』

「ほぁ！？」


中島課長の口から漏れる低くだけど甘い声

よく見れば中島課長の頬はうっすら赤くなっていて、息遣いも少し荒い

だけど、どう考えても漏れた声はその………明らかに風邪じゃなくて、中島課長？って声をかければ中島課長は参ったねと少し苦笑した。

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