アイアム庶民姫！6

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「マリウスさん………？」

『僕はね、勝利君が好きだよ、だけど風磨君も好き、聡ちゃんが好き健人君が好き、クラスの皆が好き

そしてAちゃんの事が大好きだよ

Aちゃんは会った事もない僕の大親友の為に、鶴を折るのを手伝ってくれた

この学園に新しい風を………革命を起こしてくれて、太陽とお月様を両方持ったステキな女の子だって思うもん

だけど、ここ最近のAちゃんはずっと悲しい顔ばっかで、太陽もお月様も見せてくれなかったから………

だからもうこれ以上Aちゃんの辛い顔を見たくないし、風磨君ならきっとAちゃんの太陽とお月様にかかった闇と雲を晴らしてくれるだろうから………』


そう言ってどこか憂いを帯びた顔で、私の肩をそっと抱くマリウスさん。

すると今度は俺も風磨君ならと言って松島さんが私の隣に座った。


『俺も風磨君ならAちゃんにいいと思う

俺もマリと同じで勝利の事好きだし、Aちゃんの事が大好きだよ

だけどAちゃん、秋月妃花が現れてからずっと暗い顔で、自分の事よりも勝利のために皆の為にってずっと革命を起こして一人で走り続けて、最初はスゴイって思ってた

俺が最後にお母さんに会えた時も、Aちゃんがたった一人で松島の家に行って当主に話を着けてくれて、俺を連れて行ってくれてAちゃんは強い子だって思ってた

だけど、この間風磨君の寮に行った時に忘れ物に気づいて夜こっそり取りに来たんだけど、その時風磨君に抱きしめられて泣くAちゃんを見て………あぁ、ずっと本当は泣きたかったんだって気づいたんだ


風磨君なら、Aちゃんの心を泣きたい気持ちをしっかり受け止められるって思ったんだ』


そう言って今度は反対側から私を抱きしめてきた松島さん


私は、私は………



私の本当の気持ちって何なんだろう？

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