SMILE PRINCESS!

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ある日、いつものようにレッスンスタジオに行ったら聡ちゃんが先に来てた。

だけど………


聡ちゃんは、レッスン室で涙を流してた。

一人で、身体を小さくしてずっと………


その時、僕は初めて聡ちゃんが小さく見えた。

そして、知ったの。

聡ちゃんが小さくなったんじゃなくて、僕が大きくなったんだって。

大きくなった僕を、聡ちゃんはずっと小さな手で引っ張ってくれてたの。


大好きな聡ちゃんの涙を見てね、僕は決めたの。


聡ちゃんを守れるような人になろうって。

それと同時にね、ずっと前から好きだった聡ちゃんへの気持ちがもっともっと大きくなったの。


この間ね、聡ちゃんが女の子って知ったときに聡ちゃんの身体を見て、皆に見せたくない！って思ったのとずっと見ていたいって気持ちが入り交じったの。


小さいけれど、明るくてちょっぴりおバカで誰よりも愛しい僕の大切な聡ちゃん。


僕のライバルは沢山いる。


カッコいい勝利君に、王子様の健人君、何でも出来ちゃう風磨君。


だけど、僕は聡ちゃんのシンメでずーっと聡ちゃんの近くにいたから負けるつもりないもんね！


『聡ちゃーん！』

「マリ！」


僕を見て、笑ってくれる聡ちゃんに愛しさが込み上げてきて僕はその小さな身体を思いっきり抱き締めた。

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