SMILE PRINCESS!

キミを守る為、僕が出来る事 ページ28

聡side

「すみません！遅れました！！！」

『またか松島！お前今月に入って何度目だ！それでもアイドルとしての自覚があるのか！』

「す、すみません………」


あぁ、また怒られちゃった………

今日は振付師の先生、先日はカメラマン、その前はお世話になってるスタッフの人………

今月に入って何度目だろう？遅刻が原因で怒られるのは………。


普段だったら、絶対遅刻何てしないしむしろ入り時間は俺の方が早いんだけど、マネージャーが絵里奈さんになってから何故か俺だけ遅刻するようになった………。


原因は分かっている、それは絵里奈さんが送ってくる時間変更の連絡が全てだって………。


俺達は基本的にグループラインでマネージャーから仕事の内容が送られてくる。

後は個人の仕事に関しては個別に送られてくるんだけど、絵里奈さんは何故か電話で時間変更の連絡を教えてくる。

その通りに行けば必ずと言っていいほど遅刻して、絵里奈さんに聞けば私そんな連絡した？なんて言われてしまう始末………。


今日もまた遅刻して振付師の先生を怒らせてしまった………。

そんな俺を見て、絵里奈さんはまた松島君は遅刻？なんて呆れて言ってくる始末………。


貴方が連絡した癖に………。

俺、絵里奈さんに嫌われるような事したかな？


すみませんと謝る俺は急いでダンスレッスンへと向かう。


その後ろで絵里奈さんがニヤニヤ笑っているのなんて気づかずに………。

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