SMILE PRINCESS!

華奢な指に近いのリングを ページ23

健人side

この度、俺達のグループととあるジュエリーメーカーがコラボしてタイアップアクセサリーを作ることとなった。

ネックレスを始め、指輪にブレスレットとそれぞれのメンバーカラーのアクセサリーが作成されることとなり今回はそのアクセサリーのテスト版が出来たから見ることになった。


『わぁ！僕のすっごく可愛い！』

『へえ、こんな風になるんだ』

『これって男女兼用でも使えますよね？』


それぞれが思い思いの感想を述べる中で、俺も自分のイメージカラーのアクセサリーを手に取る。

手に取ったのは、俺のイメージカラーである青い宝石がついた指輪

ペアリングということで、一つは俺の指にお試しではめてみたのだけれど女性の方は華奢すぎて俺にははめられない。

やっぱりこういうのって、はめてみていいかどうか判断したいんだよなぁと思っていると、俺の隣………自分のメンバーカラーのブレスレットを着けたまっちゃんの手が視界に入った。


『松島』

「なーに？健人君」


スルリと松島の左手を手に取って、その薬指にペアリングをはめる。

改めてだけど、まっちゃんは女性。

普段はあまり気づかれないけれど、やっぱりその指は華奢で俺の指にははまりそうにもなかった指輪は簡単にはまってしまった。

キラリと輝く俺のメンバーカラー

左手の薬指ということもあって、それはまるで結婚指輪に見えてきた。


『ここ、俺の予約ね』

「え？」


意味が分かっていないのか不思議そうな顔で指輪を見つめる松島

他のメンバーからの視線が痛いけれど、俺はそれをスルーして自分の左手の薬指にペアリングをはめなおした。



幸せな時間

幸せな空間



だから気づかなかったんだ



このあとに起きてしまう出来事を………

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