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「いっ………んぅ………」
小さく唸って腹を抱える松島………。
いつもより青白い顔は、あの明るい松島から想像がつかなくて中島が声をかけるとゆっくりと目を開けた。
『まっちゃん、痛い？薬は？』
「もぉキレる時間………薬、かばん………」
まだ意識がぼんやりしてるのか、ぼんやりとした口調で喋る松島に勝利が急いで松島の鞄を漁れば痛み止めの錠剤が出てきて中島が受け取った。
『あー………これ、何か先に食わせないと空きっ腹じゃ胃が荒れるやつだな………』
『僕クッキーあるよ！今日作ってきたんだ！』
はい！とマリウスがクッキーを鞄から出せば、いつもなら喜んで食べるのに松島は小さく首を振ってしまった。
「ごめん、あんまりいらない………」
『でも聡ちゃん食べないと薬飲めないよ？』
「んー………」
マリウスがクッキーを近づけようとすると、松島はいやいやと小さく首を振って拒否をする。
そっと、松島の肌に触れてみれば中島のコートを着てるのに驚くほど冷えていて、俺は少し考えてから購入した牛乳を取り出して一工夫加えてから暖めて松島の所へ向かった。
『松島、ちょっと起きれるか？』
「ふ、まくん………？」
トロンとした目で俺を見つめる松島。
その舌ったらずな言い方が可愛くて、思わずキュンときつつも俺は中島の協力のもと松島の身体を起こして牛乳の入ったカップを近づけた。
「お、いし………」
コクコクとホットミルクを飲む松島に、マリウスが顔を輝かせる。
実はこれ、さっき松島がいらないと言ったクッキーを砕いて混ぜてホットミルクにしたもの。
甘味もあって身体が暖まったのか、松島は全て飲みきるとようやく薬も飲めてホッとした表情になった。
ありがと、そう笑う松島に眠気も疲れも吹き飛んで軽く頭を撫でてから俺もコートを脱いで松島に被せればへにゃりと笑う顔にまたしてもキュンとしてしまった………。
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SOGood - 突然申し訳ありません。おはるさんの小説を見て、もっと聡受けの小説が読みたいと思いました。どうか書いていただけませんでしょうか？お願いします。 (2021年6月3日 23時) (
レス) id: 26b447f862 (このIDを非表示/違反報告)
きき - 完結おめでとうございます！！前作のエメラルドとペリドットからおはるさんのファンです！！次回作も超楽しみです！更新頑張ってください(о´∀`о) (2018年5月12日 8時) (レス) id: b5dd81d92a (このIDを非表示/違反報告)
おはる(プロフ) - ゆきんこさん» ありがとうございます！楽しんでいただけてとても嬉しいです！このたび無事に完結しました！ (2018年5月7日 21時) (レス) id: b11b42f1fd (このIDを非表示/違反報告)
おはる(プロフ) - shijjuuさん» ありがとうございます！このたびに無事完結しました！！！ (2018年5月7日 21時) (レス) id: b11b42f1fd (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 読むたびに毎回とてもドキドキハラハラして面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年5月6日 23時) (レス) id: b296eb27f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おはる
| 作成日時：2018年2月9日 0時
