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「ちょ！健人君！？」
何も言わずに健人君は俺の靴を脱がすと、今度は俺を何故か横向きに寝かせて隣に座るなり着ていたコートを被せてきた。
フワリと香る健人君の香水の香り
優しくて安心できる匂いに思わず眠たくなっちゃうけど、何とか起きようと頑張る。
「健人君、あの俺………」
起き上がろうとすると健人君は手のひらで俺の目を塞ぎ、ポンポンと優しく撫でてきた。
『まだ時間あるから寝とけ、大丈夫ここにいるから』
コートの暖かさ
優しい声
伝わる体温
いつのまにか引いていく痛みに、眠気はピークになっていって大好きな声に安心してそのまま夢の世界へと旅立っていった。
＊＊＊
健人side
楽屋に入ってすぐ、腹を抱えてぐったりしてる松島が目に飛び込んできた。
おはようなんて挨拶をしてくるけれど、血の気の引いた真っ白な顔と痛みに耐えるかのように手で腹部を抑えてる姿に俺はすぐピンときた。
女性特有のアレの日だと………。
時計を見ればまだ時間はある、なら少しでも休ませてあげようと思い俺は人数分用意されていたいたパイプ椅子をくっつけると松島の靴を脱がせた。
細い足、靴はスニーカーだったけれど気分はシンデレラの足に触れているかのようだった。
慌てる松島を簡易で作ったパイプ椅子ベッドに寝かせて着ていたコートをかけてあげて俺の膝に頭を乗せる。
慌てて起きあがろうとする松島の目を手のひらで塞げば、ちょっと安心したのかすぐに眠りの世界へ旅立っていった。
スヤスヤ寝息をたてる松島
まるで白雪姫のようで、俺は真っ白な手を取り小さくキスを落とした。
『おやすみ、俺の可愛いお姫様』
好きな子の辛い顔なんて、俺まで悲しくなってしまうから。
だから、守れるときはいつでも頼っていいんだよ？
安心したように、ほんのり笑みを見せる松島に愛しい感情を抱きつつも
俺は膝で眠る眠り姫の髪をすいてやるのだった………。
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SOGood - 突然申し訳ありません。おはるさんの小説を見て、もっと聡受けの小説が読みたいと思いました。どうか書いていただけませんでしょうか？お願いします。 (2021年6月3日 23時) (
レス) id: 26b447f862 (このIDを非表示/違反報告)
きき - 完結おめでとうございます！！前作のエメラルドとペリドットからおはるさんのファンです！！次回作も超楽しみです！更新頑張ってください(о´∀`о) (2018年5月12日 8時) (レス) id: b5dd81d92a (このIDを非表示/違反報告)
おはる(プロフ) - ゆきんこさん» ありがとうございます！楽しんでいただけてとても嬉しいです！このたび無事に完結しました！ (2018年5月7日 21時) (レス) id: b11b42f1fd (このIDを非表示/違反報告)
おはる(プロフ) - shijjuuさん» ありがとうございます！このたびに無事完結しました！！！ (2018年5月7日 21時) (レス) id: b11b42f1fd (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 読むたびに毎回とてもドキドキハラハラして面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年5月6日 23時) (レス) id: b296eb27f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おはる
| 作成日時：2018年2月9日 0時
