SMILE PRINCESS!

コートと暖かさ ページ14

聡side

「いったぁー………！」

ズキズキと痛むお腹の下、下は熱いのに身体は冷えていって余計に痛みが増して楽屋の長机に頭をくっつけて身体を抱える。


月に一度の女性特有のアレの日。

俺は腰よりもお腹が痛くなっちゃうタイプで、よりにもよって今日は一番痛い日でカイロも切らしてたから余計に痛い………。

痛み止めも飲んできたけど効果があまり出なくて余計痛くなっちゃう………。


「うー………」


痛い、いたい、イタイ………。
寒いし痛いしで何だか涙が出てきちゃって、とにかくずっとお腹をおさえてるとドアの開く音が聞こえた。


『松島？』

「あ、健人君………おはよう………」

楽屋に入ってきたのは健人君。
痛いけど、皆俺が女の子の日だって知らないし(そもそも女だって知らないだろうから)心配をかけちゃいけないと思って挨拶を返すと何故か健人君は少し黙ってしまった。


「健人君………？」


何も言わないで、何か考えてる健人君。

すると、健人君はツカツカと歩いてくるなり用意されていたパイプ椅子をくっつけると俺の靴を脱がせてきた。

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