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うーん、と唸り声を上げている私に

リドルから発せられた衝撃の一言


箒が、飛んでない……?


「ボクの街では、いどうに

箒をつかうひとが沢山いる!」

「まって、まって」

「そういえば、ゆうは箒に乗れない?」

「まってくださいぃ」


箒を使う……?移動手段で?

そんな、まるで魔法使いの世界みたいな……

ん……?


「リドル、もしかして魔法が使える……?」

「む、ボクはまだ、使えない……」


リドルは悔しそうな表情で、魔法は“まだ”使えない

と言った。


どうやら私は、とんでもない子に

出会ってしまったらしい。


そりゃ、県とか日本とか

ピンと来ないわけだ……。


「リドル、よく聞いて」

「?」

「この街、Aの世界には

魔法が存在しません」

「……?……?」


魔法がない?どういう事だ?


本日何個目か(何十個目かもしれない)の

クエスチョンマークを浮かべながら

そんな表情を見せるリドル。


「つまり、リドルの住んでた世界とは

違う世界ってことで……」

「!」


ごめん、リドル

帰り道を探すのは、一時中断で……。



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作者名:御伽草子 | 作成日時:2022年7月3日 0時

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