雪男の紅一点【深澤辰哉】-2-

TV編18　姫、ROTでの密着を受けました。 ページ38

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風間「滝沢歌舞伎ZEROの稽古が始まる。
高身長のメンバーが踊る中、特に際立って低い背の彼女を見つけた。
今回、初めて座長を背負ったSnowManのメンバーである雫Aだ。」

スタッフ「お疲れ様です。」

『あ、お疲れ様です！』

スタッフ「どうですか？初めての主演は。」

『そうですね…。滝沢くんから私たちに任せていただいたからには、滝沢くんの想像している以上のものを作りたいですよね。』

風間「そう語る彼女は、滝沢歌舞伎に立つまでの時間が、他のメンバーよりも長かった。

雫Aは、2005年にジャニーズ事務所へ初めて女性ジャニーズとして、入所した。

世間から受けた厳しい視線や、バッシング。週刊誌に追いかけられながらも、磨いたダンス、歌、そして演技力。

SnowManのリーダー、岩本は彼女をこう語った。」

岩「天才でもあるし、その上で努力する人。
SnowManのメンバーだけど、1人だけ舞台に立てない悔しさとか、苦しみとか。そういうのは、計り知れないですよ。本当に。」
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『ここは、トトントットトン、ターン、そうそう。この手が……』

風間「早い練習のスピードに追いつけない、メンバーやJr.たちに、休憩時間教える雫。」

『1,2,3,4,ターンして……』

スタッフ「いつも教えているんですか？」

『そんなことないですよ。たまたまです。笑笑』

佐「いやいや、毎回教えてあげてるんすよ。本当に、優しいんすよ。」

『さっくんだって、優しいじゃん。笑笑
でも、1人だけ踊れませんとか、遅れてることで全体に支障をきたすわけには、いけないので。』

風間「後輩にもフリを教え、誰よりも座り込まず、常に練習をする。
真剣な眼差しの彼女にとって、そもそも滝沢歌舞伎とは何なのか。」

『滝沢歌舞伎ですか……。
私の弱いところを教えてくれた場所、、ですかね。』

『滝沢歌舞伎に立たない時、最初は年齢だと思ってたんですよ。学生だったし、京都だったし。でも、それがどんどん歳を重ねていくごとに、違うなって気付いて。
あー、私はこういうところでも、性別という高い壁に阻まれるのかって。本当に思いましたね。』

スタッフ「辛くないかったんですか？」

『ふへへ。笑笑
2択にされたら、もちろん辛かったですよ。
だから、表舞台に立たないことを自覚し始めた時、私は裏で誰よりもみんなのことをフォローしようって、思っていたんです。』

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