マイガール２〈佐野玲於〉 (ページ9)

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ルールその１ページ9

玲於side

亜嵐「ねえねえねえねえ何事？！」

エレベーターの扉がしまった瞬間、亜嵐くんの質問攻めを食らう。

何事って言われても…

俺がいちばんやだよ、あんなの。

Aお預けルールその１

「距離を置く」

距離置くって、実際どうしたらいいかわかんなくて

あいつの顔みたら今日もかわいいとか

今日も肌白いとか

今日も髪綺麗とか

今日もかわいいとか…

そればっか出てくるから目合わせないことだけに必死で

結局、あのありさま。

もうぜってー避けてるって思われたってば。

まあその方がお預けされる側には好都合なんだけどさ？

俺の気持ち的には辛いよね。

亜嵐「そんなことになってたのね…」

玲於「玲於くんえらいってほめて。」

亜嵐「でもAちゃんからしたらただ避けられてるように感じちゃうんだから可哀想じゃない？」

玲於「だってあいつには涼太くんがいるんだからさ。俺が避けたところでってことだよ」

昨日のデコチューのこと話してあげたら、亜嵐くんマジかって言いながらも半ば納得して。

亜嵐「じゃ、これは玲於の忍耐修行か」

玲於「そーゆーことっす」

亜嵐「そうまでしても好きにさせるって、Aちゃん恐ろしいね。魔性だわ」

玲於「んなんとっくに知ってっから。だから好きなんだよ」

どのみちツアー来るだろうし、そこでAにかっこいいって思ってもらえるように今はリハ頑張ればいい

亜嵐「玲於も相当やばいね笑」

面白くなりそーとか言ってスキップし始める亜嵐くん。

わかってるよ、自分でも開き直ってるって。

でも、別に諦めたわけじゃないから。

お前だよ、ばか。

俺をこんなポジティブなめんどくせー奴にしちゃったの。

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