マイガール２〈佐野玲於〉 (ページ7)

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バッドモーニングページ7

Aside

「はぁ…」

結局、昨日は寝れなくて。

私、何しちゃったのかなって考えたけど

思い当たることはなくて

涼太くんにLINEで聞こうか迷ってたら遂に朝。

目の下のクマはメイクで隠せたけど、

この心のモヤモヤは消えないみたい。

私、なにかしちゃったかなぁ…

真衣「ちょ、なんかあった？」

「へ？」

真衣「顔に "寝てない"って書いてある笑」

「うそ、隠せたと思ったのに…」

真衣「いや、なんか今日は雰囲気的にも陰気な気が…」

今日の私、朝からダメダメだ。

なんでも重く受け止めちゃう自分が嫌で、

それをどうしようもできない自分はもっと嫌い。

って、そんなネガティブさがきっと顔にも出てる訳で。

「私、受付むいてないのかも…」

真衣「なーに病み期？話聞くよ？」

言えないよ…

逆になんて言えばいいの？

今日も真衣は、涼太くんと顔を合わせるほんの数分のために

髪を巻いたり、かわいくメイクしたり、女の子らしい流行りものを着てて

横からみるそんな真衣はすごくかわいくて…

でも、真衣の隣にいる私は真衣に大切なことを言えないまま。

結局私、自分で自分の首をしめちゃってるの。

…このままじゃだめだよ

そう自分に言い聞かせて

「…あのさ、話さなきゃいけな……」

勇気を出してみるけど

真衣「ん？なに？…あ、まって佐野くんたち来たから後で！」

「え、」

とっさに顔をあげれば

エントランスから歩いてくる玲於くんと亜嵐くん。

どうしよう、玲於くん、ちょっと久しぶりかも…

それと同時に、LINEの既読無視を思い出して

何があったのか聞きたい気持ちも戻ってくる。

さっきまで涼太くんでいっぱいだった頭の中は

一瞬で、玲於くんで埋まってしまった。

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