マイガール２〈佐野玲於〉 (ページ6)

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わかることページ6

Aside

涼太｢Aちゃんに選んでもらって正解｣

｢ほんと？｣

涼太｢やっぱセンスいいわー｣

｢いやいや滅相もない！｣

少し前を歩く涼太くんの右手には、ブレスレットが入った紙袋。

これどうかな？って見せた瞬間、

やば、これにする！って涼太くんの目はキラキラ色になって

なんだか、こっちまで嬉しくなっちゃった。

涼太｢あの店かなり気に入ってるんだよね～｣

｢アウターのセレクトとか涼太くんって感じだった！｣

涼太｢そう思う？！俺、この前あそこのジャケットまた買っちゃって｣

｢わ、さすがお洒落さん｣

確かに服は涼太くんって感じだったけど

アクセサリーは少し玲於くんぽかったな…なんて。

涼太｢でもアクセサリーは俺よりも、メンさんとか玲於っぽいから。このブレスレットが初！｣

｢やっぱり玲於くんっぽいよね？！思った通り！｣

涼太｢まじ？｣

｢玲於くん、いっつも新作とかチェックしてるでしょ？これかっけー、とかまじやべー、とか。

LINEで画像大量に送られてきたりするんだよ？笑

それ見てたらね、なんとなく好きな系統わかってきちゃった｣

涼太「……」

「涼太くん…？」

……あれ。

涼太「え？…あ、ごめん！ぼーっとしてたわ」

なんだろう、この空気。

途端に

顔を覗き込んでも、目が合わなくなる。

なんだろう、この

「……」

急に心の距離が遠くなる感じ。

涼太「…Aちゃん」

「は、はい！」

一瞬、涼太くんの視線にすくい上げられるけど

涼太「……ごめん、やっぱりなんでもない」

それだけ言って

先を行ってしまう涼太くんの後ろ姿。

なんでもないはずがない。

それくらい、私にだってわかる。

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