マイガール２〈佐野玲於〉 (ページ5)

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依存症ページ5

玲於side

玲於｢...撃沈だわ、ほんと｣

希｢追い込まれたね～｣

久しぶりの涼太くんを交えての

ツアーの打ち合わせ。

解散になった途端に涼太くんが

真っ先に出てった理由なんて、安易に分かる。

帰ろうと思ってとぼとぼ廊下歩いてたら、

イケメン台無しだな～そのしかめっ面。

って姉さん。

結局、みんなが帰った会議室で

希さんと個人面談。

玲於｢今頃ふたりっすよ、ふたり｣

希｢割り込めばよかったのに｣

玲於｢それもうガチの修羅場じゃん...｣

だってメンバーだよ？

ツアーだってあるのに、雰囲気悪くしたくない。

玲於｢やっぱ、危ない橋は渡んねえ｣

希｢てかもう、渡る橋も無いけどね笑｣

玲於｢それやめてよ、グサってくる｣

希｢何言っても片寄涼太デコチューのグサっには敵わないから大丈夫｣

玲於｢.....何も言えねえ｣

あれはほんと致命傷だから、マジで。

希｢じゃあいっそのことやめる？可愛い子紹介しようか？｣

玲於｢...ヤダ｣

希｢玲於モテるんだから。合コンでも開く？｣

玲於｢...Aいるならいいよ｣

希｢本田翼似の子教えてあげよっか｣

玲於｢...Aがいい｣

希｢かわいいぞー？｣

玲於｢.....A以外いらないの、俺｣

橋が崩れて無くなったって

谷底落ちたって

例えあいつが誰かのものになっても

きっと俺、Aが好き。

他の女の子になんか、適わないよ。

Aの可愛さには。

希｢そんだけ惚れてんなら心配いらないな｣

玲於｢...言わせたかっただけかよ｣

希｢とにかく落ちたなら這い上がれって言ってんの｣

へこたれんな！って腹パン食らう。

いや、何気痛えから。

Aの腹パンなんて握力ないから

腹タッチなのに。

あーやばい腹タッチされてえ。

玲於｢...こんなんじゃツアーどころじゃねーわ｣

希｢そろそろツイッターで出始めるかもよ。

佐野玲於病み期説。｣

玲於｢...ダンスには支障きたしたくない｣

でも、あいつの顔みたら

やっぱりそれでいっぱいになってしまう。

希｢だめだこりゃ。佐野玲於、Aちゃんお預けだな｣

玲於｢は、しんど｣

希｢ほら、勉強のときはスマホ禁止！みたいなね｣

玲於｢小学生か俺は｣

希｢時には引きも大事だよ？｣

玲於｢.....はあ、マジかよ｣

俺は

スマホ依存症ならぬ

A依存症だったらしい。

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