白いだけの高校生が鬼と戦う部隊に就職しました。【鬼滅の刃】

第伍話 ページ5

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『ぅわ！？』



山をでんぐり返しし続けて数十分。

俺はとうとう山を抜けた。あまりにも唐突な光に目眩がする

あとずっと回転したせいで脳みそ痛い！？



『ぅぉぉぉぉ…！頭が割れるぅぅ…』



ジタバタと体を動かしながら少し目を開けた

周りは田舎のような風情で人はいない

いや、いなくてよかった…俺のこのブレイクダンスを見られたくない！

てか日差し強っ！干からびる！



『うぐ…』



ボロボロの体を起こしてパーカーを被った

破れてひどい有り様だけど俺日傘持ってないんだよ！しょうがな…

おい！今「女子みたい」って思ったやついただろ！

しょうがないじゃん！俺、アルビノなんだから！



『は！(てか伊之助置いてきたけどいいのか…！)』



なんかアイツ勘違いして追いかけてきたよな。

絶対鬼ごっことかと思ってるよ…！ほんっと野生児！

そもそもアイツが猪突猛進で俺をここまで落としたんじゃん！

責任とってお迎えこいや！




『くそ…俺死ぬ…転がってきたから道も覚えてねーし…』

「！」

『早く俺を助けろよ…あのイノシシめ…』

「君！だ、大丈夫か！？」

『うわあああ！？』




俺がうずくまってブツブツと陰キャらしいことをしていると

突如少年の声がして肩に手を置かれる

びっっっっくろ…びっくりした！！ちょっと噛んだじゃん！？



『な、なんっすか…！』

「あ、いやうずくまっていたから」

『あ…なるほど…心配してくれたんだ』



心配そうにこちらを見てくる少年

多分俺と同じくらいだよなぁ…いや、体縮まって１３くらいなんだけどね

コイツ絶対いい奴だよ。

目の前の赤がかった髪色の少年は「立てるか」と言って手を差しのべてる



『いい奴だな…』

「？」





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