23 - Yuto side - ページ24
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アラームが鳴っている。
寝不足で重いからだを無理やり起こし、伸びをする。
待ち合わせにはまだまだ早いけど、日課のランニングをするにはちょうどいい時間だ。
スマホのアラームを止めて通知を確認したが、クラスの奴からのくだらないLINEが来ていただけだった。
今年もAに0時ちょうどに電話をかけたが、話し中で繋がらなかった。
三回電話を入れた。そのあとにLINEもした。４時までスマホを握りしめて起きていたけど、返信はひとつも来なかった。
今日、ちゃんと待ち合わせ来てくれるよな…。
障子を開けて外を見ると、悔しいくらいに晴れていた。
「デート日和だな」
庭の手入れをしていたじいちゃんが呟く。
「デートじゃねえから」
「すまんすまん。
そういえば、久美子がゆうくんはよく働いてくれて助かったって言ってたぞ。」
久美子さんは、じいちゃんの末の娘で、俺の叔母にあたる。
隣町で夫婦でお好み焼き屋を営んでいるが、おじさんが寝込んだらしく、この二週間は俺が代わりに放課後に手伝いをしていた。
「そっか」
机の上に置いた可愛らしい紙袋が目に入った。
叔母ちゃんにもらったバイト代のほとんどは、このプレゼントにあてた。
Aは喜んでくれるだろうか、そう考えていると、やっとAから返信が来た。
“ごめん、寝ちゃってた、ありがとう。優斗はほんとに自慢の幼なじみだよ。今日たのしみにしてる！”
自慢の幼なじみ、か。
いつか、その関係を越えられるだろうか。
そのいつかが、今日だったらいい。
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ゆ(プロフ) - すこさん» コメントありがとうございます！頑張ります( ; ; ) (2018年6月28日 3時) (
レス) id: cafb98ccb8 (このIDを非表示/違反報告)
すこ - とても面白いです！更新頑張ってください (2018年6月27日 21時) (レス) id: 3e29e71749 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆぴ | 作成日時：2018年6月19日 20時
