髪ゴムとダイヤモンド【及川徹】 (ページ11)

今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:13,191 hit

11 ページ11

1時間目には私への質問タイム

モブ子「好きな食べ物って何？」

「ミルクキャラメルとか甘い物」

モブ太「前の学校で何部だった？」

「女子バレー部だった」

モブ美「彼氏とか居た？」

「彼氏は居たこと無いけど告白は何回か」

モブ郎「お父さん似？お母さん似？」

お母さん…顔は写真では見たけど実際に見た顔は昔過ぎて覚えてない…

「えっと…多分お父さん似…かな？」

モブ助「なんて呼べばいい？」

「Aって呼んで欲しい…みんなに」

次は及川…なんかニヤニヤしてる

及「このクラスでかっこいいと思う人は？」

はい？

かっこいい人？

「えっと…せ、先生？とか？」

「「「「「……えーーーーー!!!!????」」」」」

いや、そんな驚く？

「いや、だってみんなとまだ全然話してないし…」

先生「じゃあ次の奴は、岩泉か」

岩「バレーのポジションは？」

「一応ウイングスパイカー」

及「岩ちゃんと一緒じゃん!!」

そうなの？

岩泉をチラッと見ると及川に何か言っていた

及川はヘラヘラしてる

接しやすそうな性格

少し仲良くなれたのかな…？

ずっと質問が続いた

「Aさん愛想悪くない？」ﾎﾞｿｯ

「だよね、ずっと真顔だし楽しく無さそう」ﾎﾞｿｯ

・

・

・

ほらやっぱりだ

笑わないんじゃないのに…

笑いたいのに、笑えない

いつも笑って、楽しくて、

その方が仲良くなれる、楽しい

そんなのちゃんと分かってるのに

笑えない…

そんな自分が嫌い

先生「じゃあA席戻って良いぞ」

「あ、はい」

席まで歩いて行く間凄く視線が痛かった

みんな私を無表情だって思ってる、面白くないやつだって

岩「なんで笑わねぇの？」

席に着いた途端に岩泉が言ってきた

「えっと…笑うのが苦手…？だから？」

及「でもAって笑ったら絶対可愛いよね!!」

その及川の無邪気な笑顔に何となく見惚れていた

今まで好きになった人なんて居ない

でも及川にはちょっとだけ友達に対してのかもしれないけど

「もっと知りたい」

そう思った