天使のイカれた約束 (ページ10)

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episode8 ページ10

簡易的な治療を施し、ウソップを外に出した時、足音が聞こえた。

「あー！Aじゃねえか！」

　声を上げながら此方に走ってくるルフィと、ルフィの後からやってきた仲間らしき三人(一匹？)がいた。
　ルフィ以外の三人とは初対面で、緑髪の刀を携えた男はレイチェルを警戒しているが、ぐる眉が特徴的な金髪の男は何故か目をハートマークにしてた。×印が入った帽子を被ったタヌキ？が「ウソップ～！」と駆け寄る。最初タヌキと思ったが、トナカイ独特の角がある為、喋るトナカイだと判断した。

「お前が治療してくれたのか!?」
『うん、そうだけど・・・あなたは？』
「俺はトニートニー・チョッパー！ウソップを治療してくれてありがとう！」

　チョッパーと名乗ったトナカイがピシッと手を上げる。
　レイチェルはその愛らしい仕草に和んでいると、緑髪の男が問い掛けてきた。

「おい。フランキー一家はどうした」
『ああ・・・彼らね。ちょっと眠らせてあるから、今、起こすね』

　指を鳴らすと「え!?俺いつの間に寝てたのか!?」「あの野郎はどこ行った!?」などの声がアジトから響き渡る。

「テメェ・・・能力者か」

　レイチェルの動作に、警戒していた男が刀を抜こうとする。
　チョッパーが「ゾロ!?」と驚き、金髪の男は「おい！レディに刀向けるんじゃねえ！」と怒鳴る。
　まぁ敵かどうか分からない奴に警戒するのは当然だなと思いつつ、彼らの本来の目的を伝える。

『能力者を警戒するのは分かるけど、それは後にしたら？』
「あ？」
『あなた達はやるべき事があるからこそ、ここに来た。だとしたら、今その話をするのは野暮だと思わない？』
「・・・」

　レイチェルの言葉に、ゾロと呼ばれた男は暫し無言になり刀を収めた。
　そして４人は臨戦態勢になり、アジトに向かって歩く。
　その後の展開は予想通り。
　キレた４人がアジトで大暴れし、フランキーハウスを壊滅させるのであった。

　壊滅後、ルフィ達はフランキーを追うかどうか話している(チョッパーはウソップに応急処置を施していた)!

「ー参ったな。金の行方は本当に分からねぇ様だ」
『あっ、そういえば忘れてた。はい、コレ』

　レイチェルはどこからか取り出した２つのケースを、ポイッとルフィに向かって投げる。「うおっ！」と慌ててケースをキャッチしたルフィに、レイチェルはとんでもない事を言った。

『それ、２億ベリー入ってるから』
「「「「・・・はあっ！？」」」」