天使のイカれた約束 (ページ6)

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episode4 ページ6

カクが行った後、胸ポケットに鼠を入れたウォターセブン市長アイスバーグと、美人秘書カリファが現れた。
　アイスバーグがここの職人達について説明し、カリファがスラスラと麦わらの一味について説明する。

『あ、カリファ。私の事も説明しといてくれる？』
「あら、歌手の事はまだ話していなかったの？」
『カリファの方が分かりやすくて説明してくれるから』
「もう・・・しょうがないわね」

　そう言いながらも、カリファは微笑みながらレイチェルの頭を撫でる。
　端からみると、姉妹のようなやりとりで微笑ましい。

「ガードナー・レイチェル、歌手、絵描きとして有名。彼女の歌は、透き通るような声が人気ですが･･･それ以上の見所は幻想的ながらもどこか狂気を秘めているそんな世界を魅せることが有名ですね」
「ンマー、歌詞も幻想的だしな。俺も引き込まれたし」
『そこまでかなあ・・・あ、チケット7枚持ってきたから後でお金頂戴ね』
「お、ありがとうなA」

　カリファが人気の理由を説明し、アイスバーグも賛同する。
　確かに彼女の声は透き通っているし、見目も良いので人気なのも納得だ。
　チケットをアイスバーグにあげると、ルフィが物欲しそうな顔で此方を見ている。

『チケットまだ余ってたらあげるよ』
「本当か!?」

　目をキラキラさせ、じりじり近づくルフィに後ずさるレイチェル。

「こら!!迷惑かけんなッ!!」

　ナミがルフィを殴り、とりあえずチケットがあったらあげる約束をした。
　そして、カリファが今後の予定について話しアイスバーグが拒否、もとい我が侭で全てキャンセルになった。
　ルフィ逹がアイスバーグのわがままを見て、コレだのアレだ話していると、「無礼者！」とカリファがキレキレの蹴りを繰り出した。

『アイスバーグさんの方に大分蹴り入ってるよ、カリファ』
「はっ!!」
『カクが忙しいって言ってたのに、キャンセルするのはどうかと思うからもっと蹴っても大丈夫だと想うよ』
「鬼みたいな事いうなよ・・・」
『いい薬になるかと思って』
「お前なぁ・・・」

　そう喋っている間に、変な格好をした連中がルフィ達の金を盗んでヤガラで逃げていった。
　そこにスーツを着た男達から逃げている、頭にゴーグルをかけた男が通り過ぎようとした。

「待てえパウリー!!」
「あれは･･･」
「パウリーです、また借金取りに追われています」
『何時になったら、借金返すんだろ』
「A、パウリーが借金を返済するのは不可能だろ」