聖女の過去 ２ ページ22
そして燃え盛る屋敷・・・
そこから全身に火傷を覆った少年が出てくる
『レニー!!』
「姉さん・・・こ、れ・・・」
スケッチブックをジャンヌに手渡し、微笑みながら死んでいった・・・
時は流れ・・・
エレボニアの戦争は終わり、光景はベッドに横たわる老人の一室に変わる
『・・・ドライケルス・・・？』
「・・・・・・!?」
そこには、甲冑を纏ったジャンヌがいた
そして横たわっている老人は、かの”獅子皇帝”ドライケルス
「フフ・・・久しいな、リアンヌ
あの頃のまま・・・いや、美しさに一層磨きが掛かったようだ」
『ふふ、誉めても何もでませんよ』
ドライケルスはジャンヌにそっと手を伸ばし、ジャンヌの髪をすう
ジャンヌは擽ったそうに、微笑みドライケルスの手を握る
『私の事はロゼから・・・？』
「ああ、お主の復活・・・人知れず帝国を離れた事も聞いた
・・・薄情な娘だ・・・互いに添い遂げる誓いを捨てるとは」
『ふふ、私の想いはいつでも貴方の元にありました
そして、貴方の弟君の子供達も健やかに育ち多くの孫に恵まれている・・・
・・・子を成せなかった私にはそれだけでも本望です』
ジャンヌは窓から外を眺め、走り回る子供達を愛おしそうに見つめる
「・・・リアンヌ・・・聞かないのか？
なぜ、私が誰とも結ばれようとしなかったのか」
『・・・聞くまでもないでしょう
私と同じ様に・・・何十年を経っても愛した人の事が忘れられないのでしょう？』
「ああ、そうだ・・・」
ドライケルスはジャンヌの手を握り締め
「私が愛した女はリアンヌ・・・お前だけだ
・・・魔竜に刺されたお前を見て、どれほど泣いたものか・・・
私が強ければそのような目に遭わずにすんだだろうに・・・」
『私は後悔はして降りませんよ』
「はは、お前はそういう女だったな・・・」
ドライケルスは近づいてきたジャンヌを抱き締める
まるでもう会えないかのように・・・
「リアンヌ・・・これからお前とアルグレオンを狙う輩が表れるだろう
この帝国が滅びてしまうかもしれん・・・
だがな、絶望したとしても必ずどこかに希望はある・・・
だから、何時までも笑顔でな・・・
お前には笑顔が似合う・・・」
『ええ・・・!』
復活した者と、老いた者
それでも彼等は何十年会えなくても、互いを想い愛していたー
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サヤ - 更新来たあああ！((o(^∇^)o))ありがとうございます！これからも楽しみにしてます！((o(^∇^)o)) (2019年2月20日 21時) (
レス) id: 03a4457c27 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 更新待ってます！これからも楽しみにしてます！ (2018年11月5日 20時) (レス) id: 03a4457c27 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - リアンヌ！行かないでー！！ (2018年11月5日 20時) (レス) id: 03a4457c27 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - なんて切ない…リアンヌ〜！！泣(T^T) (2018年10月20日 12時) (レス) id: 03a4457c27 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - ええ！どうなっちゃうんですか！？ これからも楽しみにしてます！ (2018年10月9日 0時) (レス) id: 03a4457c27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rin | 作成日時：2018年8月20日 19時
