聖女の過去 ページ21
事の発端は、アルグレオンがジェルマに向かいイチジ達に、あるものを渡したことが原因だったー
イチジ達が戦っていた敵を瞬殺してすぐ後に
「リアンヌカラオ前達ニ渡ス物ガアル」
「姉上から俺達に・・・渡す物？」
アルグレオンは握っていた手を広げる
そこには、少し大きめの懐中時計があった
「これって・・・」
レイジュが取り出し、開けてみるとそこにはジャンヌと幼いレイジュ、イチジ、ニジ、サンジ、ヨンジと一緒に撮った写真がついており、オルゴールの音色を響かせる。
「何でこれを・・・」
「リアンヌハコノママ、オ前達ト会ワズ死ヌツモリダ」
「はあ!?それ一体どういう意味だよ!?」
レイジュは何故これを渡しにきたのか不思議に思い疑問を発すると、アルグレオンがそれに答える。
ニジは言っている意味が分からず、声を荒げ、先程の会話になった
ローゼリア、カンパネルラも話に加わり今に至る
「リアンヌハコレヲ見レバ、納得スル筈ダトイッタガ」
アルグレオンの前に鏡が現れる
「あ、それって・・・」
「冥水の鏡じゃないか！」
「これって何なの？」
「これは相手が求めていた真実を写し、相手に見せる鏡なんだ
これでリアンヌの真実がわかるってこと？」
「ソウイウコトダ」
鏡が光り出し、空間が歪んでくる
「皆、意識をしっかりもて!!飲み込まれるぞ!」
ローゼリアが杖を取り出し、道先を案内した
目を開けると、景色が変わっている
『ミーナ、レニー!!屋敷に戻る時間ですよ!!』
「え、姉様・・・？」
「ううん、これは過去の光景
ジャンヌがリアンヌだった頃の光景だ」
ジャンヌが突然現れた事に驚くレイジュ
だが、ジャンヌはレイジュが見えないようでそのまま通り過ぎていった
「お姉ちゃん!」「姉さん」
やんちゃそうな愛らしい丸い瞳の金髪の女の子がミーナ
そっくりで大人しそうな男の子がレニーだそうだ
二人はジャンヌに抱きつく
それはとても微笑ましい光景だったー
だが、その光景でいとも容易く崩れ落ちる
燃え盛る村、屋敷・・・
そこを必死に逃げる村人達を先導するミーナ
そこに兵士が襲撃し、子供を庇う
ランスを構えたジャンヌは倒れたミーナに駆け寄る
『ミーナ!ミーナ・・・!!』
「お姉ちゃん・・・泣かないで
お姉ちゃんは笑顔が似合うから・・・」
そして息絶えた
レイジュはこの時、ミーナがある人物の影と重ねていた
身を挺してまで守るミーナが母ソラに似ていたことにー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 54人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サヤ - 更新来たあああ！((o(^∇^)o))ありがとうございます！これからも楽しみにしてます！((o(^∇^)o)) (2019年2月20日 21時) (
レス) id: 03a4457c27 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 更新待ってます！これからも楽しみにしてます！ (2018年11月5日 20時) (レス) id: 03a4457c27 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - リアンヌ！行かないでー！！ (2018年11月5日 20時) (レス) id: 03a4457c27 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - なんて切ない…リアンヌ〜！！泣(T^T) (2018年10月20日 12時) (レス) id: 03a4457c27 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - ええ！どうなっちゃうんですか！？ これからも楽しみにしてます！ (2018年10月9日 0時) (レス) id: 03a4457c27 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：rin | 作成日時：2018年8月20日 19時
