「ダンス・ウィズ・ドラゴン」4 ページ5
その頃
ハナが公園に向かうと、そこは車や自転車などが積み重なり、入口を塞いでいた
余りの凄惨な光景に目を見開いていると、視界に鮮やかな緋が写った
それはエプロンをつけた緋騎士で車と自転車をどけたり、分解したりと片付けていた
「ちょっと、あんた何してんの!?」
ハナが驚愕の表情で問い詰めると
「何って・・・ゴミの分別と片付け」
見れば分かる！とツッコミを抑え、どうしてここにいるのかの意味で聞く
「”レム”がこの公園気に入ってるから、片付けて欲しいって言われたんだよ」
「(レム？)てゆうか、何であんた見ても誰も驚かないの？」
「ああ、この格好は趣味でしてるって言っといた。そしたら、何故か生暖かい目で見られた」
普通、一般人は怪人を見たら逃げだす
なのに何故逃げない事のかと疑問をぶつけると
高レベルのコスプレと答えた緋騎士に、ハナは呆れ半分感心半分で見た時
後ろからノリの良い音楽が聞こえてくる
振り向くと、良太郎の体を乗っ取ったリュウタロスが集団で踊りながら此方にくる
塞がっている入口を見て「入れない！」と怒っていたが
犬や猫を見た途端、真っ先に駆け寄り抱っこしたり撫でたり、直ぐに機嫌が良くなるが
その時イマジンが表れ何か言ってくるが、片付けを中断された緋騎士はイライラし、無言で弓を引く
矢は羽を貫いたのを確認し、片付けを再開する
急な攻撃に、イマジンは反応出来ず地面に激突したが過去に飛んだ
その事に気をとられたリュウタロス
モモタロス達は見逃さず、協力してリュウタロスを追い出す事に成功し、イマジンの跡を追った
緋騎士は一旦手を止めデンライナーを見送ると、何もない筈の宙を見つめ話しかける
「おい。ーいるんだろ？レム」
”ふふ・・・気づいてたんだ”
すると何もない空間から淡い水色の光が放たれた
光が収まるとそこには、紋様のついたマントと真っ白いワンピースを身に纏い、中性的な顔立ちでどこか儚さを感じる少女？がいた
少女？もといレムは微笑みながら問いかける
”それにしてもいいのかい？”
「何がだ」
”彼女をあの展望台に連れて行く事さ”
悲しげに目を伏せるレムを、緋騎士は気まずそうに見上げる
”傷付くかもしれないよ？彼女は優しすぎるからね”
「それでも、アカルは行くだろう。あそこは大事な場所だからな」
”ふうん・・それにしても、君も随分人間らしくなったものだ”
そういってすうっと消えていく
レムが呟いた言葉は誰にも聞こえなかった
「ダンス・ウィズ・ドラゴン」5→←「ダンス・ウィズ・ドラゴン」3
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らい(プロフ) - とても面白いです。続き楽しみにしています。更新は大変だと思いますが、自分のペースで頑張って下さい。応援しています。 (2021年4月19日 20時) (
レス) id: 02ecfe8e59 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(プロフ) - 初めまして、お話読みました。素敵です..！私も書き始めて浅いですが、よければ読んで、意見を聞かせてください..！ (2019年8月25日 18時) (レス) id: b7c5b25082 (このIDを非表示/違反報告)
オンブラ - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2019年8月9日 0時) (レス) id: 8751dc96a1 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - 続き楽しみにしています！ (2019年3月15日 20時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rin | 作成日時：2019年1月12日 1時
