「時計仕掛けの婚約者(ファインセ)」2 ページ32
(今のところは大丈夫そうだな・・・)
カイがやばい奴だと知っている緋騎士は、すぐ対処できるようにと影から様子を見ていた
今日は問題なしと安堵していると
「「あ」」
カイの保護者・レオイマジンと目が合った
間抜けな声を出した二人は暫くの間、互いを睨みつけていると、楽しそうな声が耳に入る
「「・・・」」
微妙な空気が流れること約数分・・・
「なあ・・・今は休戦にしないか?」
「・・・そうだな」
すっかり戦意が消えた二人
レオイマジンはちらりとカイと楽しそうに会話するアカルを見て
「なあ「断る!」まだ全部言ってないぞ!?」
仁義なき戦い(笑)が始まるー☆
一方デンライナーは、葬式のように静まり返っており、列車の音と食器が掠れる音が響き渡る
その時、死闘(※本人限定)を繰り広げ勝利した緋騎士が戻ってきた
食堂に入った途端、身を強ばらせる緋騎士
それもそうだ
入った途端、お通夜みたいな雰囲気が漂っていたら誰だって驚く
緋騎士は入り口近くにいたレムに説明を求めた
(レム、何があったんだ?)
(実は・・・)
「それはそうと・・・何を見たと言うんです?」
緋騎士が状況確認する間、オーナーがスプーンを右目に当て良太郎に問い掛ける
「イマジンが襲ってる人の中にいたんです。僕の姉と、結婚する筈だった人・・・」
「愛理さんの?」と驚くハナに良太郎は小さく頷き、説明を聞き終えた緋騎士がその人物の名を口にした
「桜井 侑斗がいたのか?」
「何で知ってるの!?」
その名を聞いて驚く良太郎に、緋騎士はさらりと告げる
「俺はイマジンが来る前から、アカルの護衛をしてたんだ。店の常連で、家族になる奴の名前を知ってても可笑しくないだろう」
家族という言葉に思うところがあったのか、良太郎が悲しげに目を伏せるが直ぐハッとなり頭を振って、桜井 侑斗の現状を伝える
「桜井さん、今は行方不明っていうか、もう・・・」
言い淀む良太郎
その人が生きている可能性が低いのだから
「な〜るほど・・・しかし三年前の彼に会っただけでは?」
「それはないです。だって・・・これを持ってたから」
良太郎は断言出来る物・・・懐中時計を取り出し、懐かしそうにけれども悲しそうに目を細める
「これ、姉とアカルと僕で去年プレゼントした物なんです。3年前の桜井さんは持ってません。桜井さんが行方不明になった時、この時計だけ残ってて・・・どうして二つあるのか分からないけど、間違いないです」
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らい(プロフ) - とても面白いです。続き楽しみにしています。更新は大変だと思いますが、自分のペースで頑張って下さい。応援しています。 (2021年4月19日 20時) (レス) id: 02ecfe8e59 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(プロフ) - 初めまして、お話読みました。素敵です..!私も書き始めて浅いですが、よければ読んで、意見を聞かせてください..! (2019年8月25日 18時) (レス) id: b7c5b25082 (このIDを非表示/違反報告)
オンブラ - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2019年8月9日 0時) (レス) id: 8751dc96a1 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - 続き楽しみにしています! (2019年3月15日 20時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rin | 作成日時:2019年1月12日 1時