「あの人は今！も過去？」６ ページ29
『ただい・・・っ!?』
ミルクディッパーに帰宅したアカルは、店内を見て絶句する
久しぶりに見たモモタロスが豆を一粒一粒箸で掴み、ダリヤミルの豆受けに入れるというシュールな光景が広がっていたからだ
(普通スプーンで掬うんだけど・・・)
『あの・・・これは一体、何事ですか?』
「ふっふっふ・・・アカルちゃん。女性が色んな顔を持っているように、男も幾つも仮面を持ってるんだよ。つまりこれは、良太郎君の仮面の内の一つさ！」
『違うと思います』
「ほら見ろ！やっぱり悪霊だ！」
尾崎が得意気に語るが、アカルはそれはないと真顔で即答し、何故モモタロスが突然こんな事をしたのかという疑問で頭が一杯になる
そして遂にちびちび豆を入れる事に痺れを切らしたモモタロスが「ぐうう〜クソッ！」と叫び、瓶の中身全部を豆受けにぶちまけてしまった
当然豆受けに収まりきれず溢れ出てしまう
『モモさん入れすぎです！ああ〜、豆が・・・』
見ていたアカルは慌ててカウンターに入ったが、時すでに遅し
豆は床に散らばってしまい、諦めるしかなかった
とりあえず無事だった豆を戻そうと、豆受けに山盛りになっている豆をスプーンで掬おうとした時
「役に立たん奴やな！コーヒーくらいアホでも出来・・・」
『あっ！』
今度はキンタロスの馬鹿力のせいで、ダリヤミルのハンドルが取れてしまった
「!?何で壊れてるんや!?」
『・・・ハンドル、取れちゃった・・・はめれば直るかなあ？』
アカルは口を押さえキンタロスの握るハンドルを不安そうに見ると、急に腰に手を回された
『ウラさん・・・』
「ごめんねえアカルちゃん。壊しちゃったお詫びに僕とデー「何やってんのよあんた達！」うぐっ!?」
会って早々口説き始めるウラタロスに、アカルは呆れて何も言えなくなると
いつの間にかカウンターに入ってきたハナがウラタロスの頭をひっぱたき「アカルちゃん、本当にごめん！」と頭を下げ、気絶した良太郎を引っ張り店を出て行った
「「『・・・』」」
三人共、顔を見合わせ気まずい空気が流れる
『・・・コーヒー、煎れるのに時間かかりますが・・・大丈夫ですか?』
「う、うん！大丈夫大丈夫！」
「全然OKだよ！」
数分しかたっていないのに凄く疲れたアカルは、ハンドルの止めネジのスペアを何とか見つけ、尾崎・三浦の手を借りてダリヤミルを修復をした
修復したダリヤミルで挽いて煎れたコーヒーは、疲れた体に良く染み渡るのであった
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 135人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らい(プロフ) - とても面白いです。続き楽しみにしています。更新は大変だと思いますが、自分のペースで頑張って下さい。応援しています。 (2021年4月19日 20時) (
レス) id: 02ecfe8e59 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(プロフ) - 初めまして、お話読みました。素敵です..！私も書き始めて浅いですが、よければ読んで、意見を聞かせてください..！ (2019年8月25日 18時) (レス) id: b7c5b25082 (このIDを非表示/違反報告)
オンブラ - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2019年8月9日 0時) (レス) id: 8751dc96a1 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - 続き楽しみにしています！ (2019年3月15日 20時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：rin | 作成日時：2019年1月12日 1時
