「銭湯(バス)ジャック・パニック」5 ページ19
「・・・アカルちゃん、いつの間に武術使えるようになったの・・・?」
『最近怪人とよく会うから、護身術として先生に柔術習ってたんです。ウラさん、ホンットに大丈夫ですか?』
弱々しく尋ねるウラタロスの背に手を当て、怪我がないか確認する
柔術を使う先生と聞いて、洸がビクッと肩を揺らしたが誰も気づかなかった
「アカルちゃんは、気にしなくていいから!あ、愛理さん。私、コーヒー飲みたいなあ〜」
ハナは心配するアカルの背を押し、コーヒーを頼む
良太郎はいつの間にかいなくなっていた
皆でニュースを見てると、”謎の怪人、再び釣り人襲う”という襲撃事件が流れ、被害者が映し出されると袴田は声を上げた
「あの二人を知ってるの!?」
ハナは被害者は袴田が前に働いていた会社の人だと聞くと、誰かに電話をかけその事を伝えた
(ハナさんが話してる人、良ちゃんだよね・・・)
ハナが話してるのは良太郎だとアカルは感づいていた
伊達に幼なじみをしてる訳ではない
良太郎とハナが一緒に行動する時、怪人が必ず絡んでいると知っていたのだ
(良ちゃんがその事を隠してるのは、私達を巻き込ませない為だって事は分かる・・・けど、やっぱり・・・淋しいなあ)
そう思いつつ夜になる
立て籠もりという設定なので、明かりをつける訳にもいかず
懐中電灯で各々の顔を照らし、照明のありがたさを身にしみて味わっていた
(暗い・・・!!)
『そういえば、洸君。どんなネタ使って、警察を脅したの?』
「今聞くか、それ?」
暗闇に耐えかねたアカルは、気を紛らわせる為に警察を脅したネタについて聞いた
洸は渋るが、アカル以外にも聞きたそうにしている面子を見て溜め息を吐き話し始める
「・・・ジャズバーでバイトした時、凄え酔っ払ったおっさんが、店のホステスに一方的にアプローチしてたんだよ。”鬼妻と別れるから、一緒になろう”とか言って何か渡してた」
「あ、なんかオチが読めてきた」
ハナはオチが分かり、他の皆(愛理以外)も同じ予想をしたのか頬をひきつらせる
「翌日、結婚指輪を捜すように強制命令された特務支援課が、ホステスからルビーの指輪を受け取った。つまり・・・」
『その結婚指輪をあげた酔っ払いのおじさんが、警察の偉い人だったと』
「ああ。んで後日、奥さんが来て、何かあったら遠慮なくこのネタで旦那を脅してもいい許可と、携帯番号教えて貰った」
((奥さんにもうバレてるじゃん))
と皆は心の中で呟いた
「幸運の星、降伏の犯人」→←「銭湯(バス)ジャック・パニック」4
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らい(プロフ) - とても面白いです。続き楽しみにしています。更新は大変だと思いますが、自分のペースで頑張って下さい。応援しています。 (2021年4月19日 20時) (レス) id: 02ecfe8e59 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(プロフ) - 初めまして、お話読みました。素敵です..!私も書き始めて浅いですが、よければ読んで、意見を聞かせてください..! (2019年8月25日 18時) (レス) id: b7c5b25082 (このIDを非表示/違反報告)
オンブラ - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2019年8月9日 0時) (レス) id: 8751dc96a1 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - 続き楽しみにしています! (2019年3月15日 20時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rin | 作成日時:2019年1月12日 1時