「助けた理由」 ページ14
デンライナー車内
良太郎を介して、空と千秋の和解を見たキンタロスとモモタロスは号泣していた
「良かった!ホンマに・・・!」
「ああ!でも、まさか熊公があんな良い事言うなんて・・・!」
「女性の友情は美しいねえ。それにしても・・・」
ウラタロスがチラリと食堂の端の席に目を向ける
「それ〜!!」
「おい、止めろ!シャボン玉をこっちに向けるな!」
そこには緋騎士にじゃれるリュウタロスと、呆れながらも相手をしている緋騎士の姿があった
(いつの間に騎士ちゃんに懐いたんだろ?)
緋騎士を倒す宣言をしていたのに、どういう心変わりなのだろうか?と不思議に思う中
泣き止んだキンタロスが緋騎士に近付く
「なあ、騎士の字」
「ん?」
「ありがとう!」
「!?」
急に土下座するキンタロスに驚く緋騎士を傍目に、続けて言う
「本条の病気を直してくれた事、何度礼を言うても、感謝仕切れへん!」
キンタロスは良太郎から
”本条さん、病気治ったんだって。多分、緋騎士が治してくれたんじゃないかな?”
と聞いて、男の約束を果たす為のきっかけを作ってくれた緋騎士に恩を感じたのだ
実にキンタロスらしい
「いや・・・俺はアカルが喜ぶかもしれないと思ってやっただけだ。だから気にするな」
「そう言えば、気になってたんだけど。どうして空ちゃんと千秋ちゃんを助ける事が、アカルちゃんの為になると思ったの?」
ウラタロスが何故アカルの為になるか問う
緋騎士は少し考え込む仕草をして声を発する
「空はアカルの親友=空が悲しむと連鎖してアカルも悲しむ。空が喜んだら、アカルも喜ぶ。そう考えたんだ」
「へえ〜なる程。そう言う見方もあるんだ」
ウラタロスが納得して頷くと、緋騎士はハッとし両手を顔の前で振りごまかすような仕草をした
「誤解するなよ。俺はアカルの為に、お前らを助けただけ!そこんとこ、忘れるな!」
ビシッと指差す緋騎士を、にやけながら近づくナオミとリュウタロス
「騎士ちゃん、素直じゃないですね〜」
「素直じゃな〜い」
「弄ってくるの止めろ!」
頬をツンツンしてニヤニヤするナオミ、リュウタロスに、緋騎士はシャーっと威嚇する猫のような反応をする
(なあ、あいつって・・・)
(うん、言いたい事分かるよ。先輩)
(ああ、あいつは・・・)
(((スッゴい/ゴッツう、ツンデレ/だ/ね/やな)))
じゃれるナオミとリュウタロスを相手をする緋騎士を見て、三人のイマジンはそう思ったとさ
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らい(プロフ) - とても面白いです。続き楽しみにしています。更新は大変だと思いますが、自分のペースで頑張って下さい。応援しています。 (2021年4月19日 20時) (レス) id: 02ecfe8e59 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(プロフ) - 初めまして、お話読みました。素敵です..!私も書き始めて浅いですが、よければ読んで、意見を聞かせてください..! (2019年8月25日 18時) (レス) id: b7c5b25082 (このIDを非表示/違反報告)
オンブラ - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2019年8月9日 0時) (レス) id: 8751dc96a1 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - 続き楽しみにしています! (2019年3月15日 20時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rin | 作成日時:2019年1月12日 1時