やんきーくん ページ40
私は彼のサラサラの黒髪が大好きだ。
けれど、今日仕事から帰ってくると目が点になった。
「あー、おかえり」
え、え、誰？(笑)
『ただいま…』
「あん？なにびびってんだよ」
そこには金髪ヤンキーがいたのでした。
「ほら、こいよ」
リビングのソファーで自分の横をポンポン叩くヤンキー。
『ええー…』
うん、すごくかっこいいんだけどね。
「はやくきな？」
急に知らない人のように感じる。
立ち尽くしているとソファから立ち上がり近づいてくる。
「だから、何びびってんの、おい」
ズイズイと詰め寄られる
こ、こわい！なんか口調きついし。
終いには壁まで詰め寄られ、
ドン！
大きな音と顔の横に伸びた手にグッと目を瞑る。
「……」
なにも起きないので、おそるおそる目を開ける。
壁ドンしたままの険しい表情と目が合う。
『……』
鋭い目付きから目を逸らせない。
こんな怖いともくん、ともくんじゃない…
何だか胸がウッと苦しくなり、涙がこみ上げてくる。
「………ご飯食べよっか、A〜〜、いひひ！」
『…へ…』
急に慣れた甘い口調になり、涙がこぼれる。
『ねえ〜〜(泣)』
「ごめんて。ちょっとからかってみようとしただけだってー、ごめんな？」
ぎゅーっと抱きしめられる。
抱きしめる腕の力も、匂いも、いつものともくんで一気に安心する。
『なにその頭〜〜』
「いいだろ〜〜(笑)」
『かっこいいけど…めちゃくちゃかっこいいけど』
「めっちゃ褒めるじゃん」
だけどね、
『でも私黒髪の方が好き〜〜…』
ぎゅっと抱きしめる。
「黒髪のが好きなの？」
『黒髪のが好きなの…』
顔を上げ、金髪の毛先を指に絡める。
髪を触っていた手をぎゅと掴まれる。
「黒髪の、誰が好きなの？」
『…黒髪のともくんが大好き。』
うーん、と口を尖らせる。
「知ってる。」
ちゅ、と軽くキスをされる。
『そーいうと思ってスプレーにしたよ、すぐ落ちるから』
スプレー…ああ、良かった。
そのあとお風呂でいつもの黒髪に戻って
「びっくりさせて、ごめんな」
と、あまあま対応をしてもらえたのでした。
〜END〜
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りぼんむすび(プロフ) - 星空夢月さん» 可愛いらしい彼女に書けていたら嬉しいです(*^o^*) (2020年6月10日 23時) (
レス) id: 55c9620158 (このIDを非表示/違反報告)
星空夢月(プロフ) - りぼんむすびさん» なるほど！確かに言ってましたね！面白がって使ってるなんて可愛らしい彼女ですね(*^^*) (2020年6月10日 20時) (レス) id: 335f3bf1dc (このIDを非表示/違反報告)
りぼんむすび(プロフ) - 星空夢月さん» いつも見ていただき、ありがとうございます！その部分は以前富永さんがラップの一節で言っていた「大好きな俺は変態だなぁ」っていうフレーズを、彼女がおもしろがって使っているという設定です。分かりにくくてすみません(>_<) (2020年6月9日 18時) (レス) id: 55c9620158 (このIDを非表示/違反報告)
星空夢月(プロフ) - いつも更新楽しみに読ませていただてます。誤字を、見つけたのですが、１８ページの、大好きな俺はってとこ、大好きな私はでは無いのでしょうか？ (2020年6月9日 18時) (レス) id: 335f3bf1dc (このIDを非表示/違反報告)
りゅたん(プロフ) - わ〜！あっててよかったです！(*`･ω･´) (2019年6月1日 11時) (レス) id: 5fba2d6cb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りぼんむすび | 作成日時：2018年9月3日 0時
