はじまり＊４ ページ35
それから何度かお家にお邪魔させてもらった。
動画で見る後輩さん達に会うこともあった。
当の本人はというと、私の気持ちを知っていてわざとからかったり、ドキドキさせるようなことをしたりしてくるのだが、特に告白への返事はないままだった。遊ばれているのかな…
今日で、お邪魔するのは5回目。
なんと、初めてトミーさんの部屋に入らせてもらった。
部屋の中をキョロキョロしていると、
『ここに女の子入れんの初めてだよ』
と言われ、自惚れてしまいそう。
立ってないでおいで、とベッドに腰掛けた彼に隣に来るよう促される
ドキドキしながら腰掛ける
こんなとこ座らせて…
『トミーさん、ずるい。こんなことしたら女の子好きになっちゃうんだからね』
「もう、好きなんでしょ？」
と、いつものように意地悪く笑う。
『…ほんとずるい。私自惚れちゃう…』
口を尖らせ、見つめる。
「ずるいのはどっち。」
え？
「自惚れていいよ。こんだけ特別扱いしてんのに、気付かないとか鈍感かよ。」
え、どういうこと
ぽかんとしていると
優しく手を握られる。
「だから……俺も好きです。付き合ってください」
真っ直ぐに見つめられる。
『はい…お願いします…』
これは本当に現実？？
涙がこぼれる
「現実だから。もう、妄想しなくていーの」
指で涙をすくわれ、抱き寄せられる。
もどかしかった距離が一気に縮まる。
自分と同じくらい高鳴る鼓動に、胸が熱くなった。
ということで私たちは恋人同士になりました。
後で聞いて分かったんだけど、ともくんは電車で会った時から、好きかもって思ってたみたい。
でも、いろいろ悩んでなかなか答えが出せなかったようです。
人生、何が起きるか分からないね。
〜〜付き合う日の前日〜〜
俺は悩んでいる。
今、俺に彼女ができたら、カンタに迷惑を掛けないだろうか。そんな暇あんのと怒られてしまいそうだ…
そのことを考えていて彼女に答えを出せないでいた。
カ「顔こわ」
いつからいたのか、カンタに声を掛けられる。
「なー、カンタ」
カ「トミーいつになったら付き合うの」
「え」
カ「めちゃくちゃもどかしいんだけど、はやく付き合ってくんない？」
「いいの？」
カ「いや、いいだろ(笑)悩んでる今のがよっぽど迷惑だわ」
ああそうか、勘違いしてた。カンタはこういうやつか。
「ありがと。俺ちゃんと言うわ」
んーと頷いたカンタ。
俺はほんと恵まれてるな。
〜END〜
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りぼんむすび(プロフ) - 星空夢月さん» 可愛いらしい彼女に書けていたら嬉しいです(*^o^*) (2020年6月10日 23時) (
レス) id: 55c9620158 (このIDを非表示/違反報告)
星空夢月(プロフ) - りぼんむすびさん» なるほど！確かに言ってましたね！面白がって使ってるなんて可愛らしい彼女ですね(*^^*) (2020年6月10日 20時) (レス) id: 335f3bf1dc (このIDを非表示/違反報告)
りぼんむすび(プロフ) - 星空夢月さん» いつも見ていただき、ありがとうございます！その部分は以前富永さんがラップの一節で言っていた「大好きな俺は変態だなぁ」っていうフレーズを、彼女がおもしろがって使っているという設定です。分かりにくくてすみません(>_<) (2020年6月9日 18時) (レス) id: 55c9620158 (このIDを非表示/違反報告)
星空夢月(プロフ) - いつも更新楽しみに読ませていただてます。誤字を、見つけたのですが、１８ページの、大好きな俺はってとこ、大好きな私はでは無いのでしょうか？ (2020年6月9日 18時) (レス) id: 335f3bf1dc (このIDを非表示/違反報告)
りゅたん(プロフ) - わ〜！あっててよかったです！(*`･ω･´) (2019年6月1日 11時) (レス) id: 5fba2d6cb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りぼんむすび | 作成日時：2018年9月3日 0時
