主人公の四角形 別視点 ページ18
あーあ。今日も散々だったなぁ
私はとにかく重い学校の鞄を背負って
家路を辿っているところだった。
すると不意に立ちくらみがしてその場に倒れこんだ。
その途端に私は物事を考えることが出来なくなるぐらいの頭痛に襲われ、意識が途切れた。
目を覚ますと真っ暗な空間にいた。
右も左分からないくらいの。
仕方ない歩いてみよう。
すると何処からか声がした
「ねぇ、貴方は主人公のこととどう思ってる？」
声がしたほうを目を凝らしてよく見てみると、色白の身長の低い女の子がいた。
年は私と同じぐらいだろうか。
ん、ちょっと待て
この女の子いつからいた…？
…これ以上考えると怖くなってくるから考えないようにしよう。うん。
「私はねなんだかんだいいながらも皆に愛される人の事だと思うよ。」
私もその意見と全く同じだ。
それが主人公。
私が頷くと女の子はいろいろなことを語り始めた。
主人公は四角の中にいて、皆に愛されていて悪役は一人でいる。
そうしたら自分は悪役になるってこと
自分には友達がいないってことなんかを色々話してくれた。
最後に女の子は「諦めなければ希望を捨てなければあなただっていつか…」
っと言って姿を消した、
最後になんて言ったのか気になったが
姿を消してしまったのならもう聞くことは出来ないだろう。
でもあの女の子はきっと
私にだって主人公になれると言ってくれたのだろう。
そう思った時、心を曇らせていた雲が綺麗サッパリ消えた。
期待してもらった分にはしっかり生きなきゃ。
そう思った時にまた立ちくらみがした。私はこの時聞いた言葉を一生忘れない。 *fin*
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作者名：ワカ×りぃ | 作成日時：2017年12月10日 13時
