リ ア ル 幼 馴 染 み【佐野玲於】

しゃーなし ページ22

玲「…やっぱりAの母さんのご飯おいしいっす。」


母「まぁ、ありがとう(´∀`*)」


お母さん、こんな砂糖珍しいんですよ。


母「玲於くんは本当にいい子ね〜！」


…騙されてますよ。(笑)


玲於くんと一緒に皿洗いを手伝ってると


母「あっ！？洗剤！！…ティッシュもないし…明日の朝御飯もない！！」


って焦り出す母。


「買ってくればいいじゃん。」


母「ちょっと、行ってくるわね！！…玲於くんもゆっくりしていって♪」


って風の速さで走っていった。


玲「…忙しい人だね。」


なんて笑って皿を棚に戻した。


「ちょっと、大袈裟だよね(笑)」


玲「あ、そういうとこ似てんじゃん？」


って指差して笑われた。


「…もう。」


皿洗いも終わって


リビングでゴロゴロ。


少し前までは


こんな風に


お互いの家を行き来するみたいな幼馴染みだとは


思ってなかったから、


不思議な気持ち。


そう思って玲於くんの横顔を見つめてた。


玲「…何？」


「…ホクロ多いなぁって。」


咄嗟に思い付いた嘘。


玲「数えたら増えるよ。」


「本当に？」


玲「しゃーなし、数えてやろうか？」


「おねしゃす。」


そう言って向き合うと


混じり合う視線に


照れ臭くなって


目を逸らした。

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