25.CMside ページ25
疲れた顔して家にやってきたキュヒョンは仕事帰りのようで俺もやっと日本でのツアーが終わり帰ってこれたつまり、久々の飲み会だ。
「なんでもいいか？」
「あんまり強くないやつで」
席に座ればキュヒョンははぁーとため息を吐いた。きっとAの事だろう。
「惚れた？」
「お前こそ…惚れたんじゃないの？」
「そうだねぇ…あんなにコロコロ表情変わる女もいないし…あのダンス見せられたら…な？お前はどーせ、"声"だろ？」
「はぁ…お互いに隠し事は出来ないな」
キュヒョンと俺は苦笑いした。
どうもキュヒョンも俺もこうやって似た女を好きになるとは思っていたけどまさか同じ相手を好きになるとは思っていなかった。
「Aに、デビューする気はあると思うか？」
「俺はデビューより何か違うものにこだわってる気がするけど？」
「やっぱりそうだよな…」
俺達の考えてる事はきっと同じようで…きっとAは何が違う感じがするのだ。
「まぁ、でもイェソンヒョンもAの声が好きだな…やたら気にかけてるし、あとはあのヒチョルヒョンがソヨナヌナの所に連れて行った…つまり本気だ」
「他のメンバーは？」
「さぁ？知らないけどヒチョルヒョンとイェソンヒョンはわかりやすいから、そういうユノヒョンは？」
「ユノヒョンは初めからAを恋愛対象として見てない気がする…俺に"好きだろ"って言ってたくらいだし」
「へーリョウクヒョンと、同じだな…」
「Aは誰に落ちると思う？」
「誰にも落ちないような気もするけど…BoAヌナ大好きだし」
「確かに…そういえば、Aの過去…BoAヌナに拾われる前の事聞いたか？」
「いや、少なくとも俺は聞いてないな、イトゥクヒョンやヒチョルヒョンなら知ってるかもしれないけど」
「そうなのか…あんまりよくない噂を聞いてな」
「噂？」
「あぁ、Aの事情を知ってる奴が練習生で次回デビュー候補にいるらしい…だがAに対してあんまりよくない事情まで知ってるらしい本当かどうかは知らないが」
「ふーん…まぁ、大事にならないように俺も見張っておくけど…確定したわけじゃないんだろ？」
「あぁ、あくまで噂だからな」
「Aの過去か…歌えなくなった理由とかと関係してんのか…はぁ…なんもなけりゃいいけどなにもないのに歌えなくなるのはおかしいよな」
「そこなんだよな」
俺達の感は当たりやすい…Aに何もなければいいけど……
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作者名：リア | 作成日時：2019年6月1日 12時
