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この男は策士でポーカーフェイスでやり手だと思う。
「見つめてどうした？」
「嫌、別になにも」
「えらく不機嫌だね？宿舎で何かあった？」
「だから、何もないって」
ほら、ムキになる。益々怪しいよだなんて言いながら目の前の長身の男は微笑んだこうやって数々の女を落としてきたのだろう。
だけど、生憎私はこれっぽっちも興味がない。
「んー、リョウクヒョンは無いなぁ…キュヒョン…？いや、イェソンヒョンかな？」
「何が言いたいわけ？」
「声、ドストライクなんじゃないかなぁ…って思っただけだよ」
「はぁ？」
「あれ？顔もタイプだった？」
「殴ら れたいの？」
「ほら、図星だ」
この男本当にムカつく。
何がチェガン・チャンミンだ、ただの性悪男だ。
「まぁ、何かあればいつでも愚痴は聞くよ。ユノヒョンには筒抜けしちゃうだろうけどさ、あの宿舎が嫌になったらこっちにこればいいし」
「大事な話があるって来てみればそんな事？チャンミンオッパ…貴方暇なのね」
「明日から日本のツアーだよ」
「あら、いなくなるのなら好都合だわ！」
「お前なぁ…」
「嘘よ。大阪にいくんでしょ？"タコヤキ"お土産よろしくね」
「腐るから無理だよ」
「あら、残念」
そう笑って言えばチャンミンも笑った。
なんだかんだ優しい人、もちろん出会いは最悪だったのだが。
BoAオンニの彼氏とか笑って言ってきて私を赤子のように抱き上げたので思い切り噛み付いてやったのだ。
「そういやダンスまた一段と上手くなったな、ユノヒョンが喜ぶよ」
「貴方とはおどらないわよ、絶対に」
「とか言って踊ってくれるくせに、本当に素直じゃないねぇ」
「うるさいわよチャンミンアジョシ」
「ハイハイ」
彼のダンスは本当にしなやかで綺麗、もちろんユノオッパも凄いこの2人は歌もダンスも本当に凄い…チャンミンオッパに至っては演技までこなすんだから凄い。
「早く彼女でも作って結婚すれば？」
「そんな簡単に言わないでくれ…」
「へー、彼女とかやっぱり欲しいんだ？結婚願望とかあるの？」
「あるに決まってるけど…今はまだいいかな…そういうAは？」
「生憎男は大嫌い。できるならオンニと結婚したい」
「BoAヌナの婚期をことごとく奪う気だな？」
「違う！見極めるだけ……オンニを幸せにできるような人じゃないと無理」
「へー、本当に好きなんだな」
「えぇ、BoAオンニは愛してるわよ」
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作者名：リア | 作成日時：2019年6月1日 12時
