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「えーと、とりあえずBoAからの紹介で彼女を預かる事になりました。Aね。俺はリーダーのイトゥク、何かわからない事とかあれば聞いてくれれば答えるから」
「キュヒョンと俺以外は自己紹介しろ」
そう、ヒチョルが言った。
自己紹介されたはいいが覚えられるはずもなく次々と終わっていってしまう。
「まぁ、最初だしいきなりこの人数覚えろって言われても無理あるだろうから徐々にね？」
頷けばリーダーのイトゥクは微笑んだ。
「そうそう、Aってさ、ダンスが得意って噂で聞いたんだけどホント？オレもダンス得意なんだよ！ちなみにドンへも得意！」
「少しは……」
「はいはい、ヒョンお喋りはそこまでにしてご飯食べよう。A遠慮しないで食べなよ。好きなもの食べれそうなものだけでもいいからちゃんと食べるんだよ」
ふふっと笑うのはキュヒョンオッパが言ってた怒らせると怖いリョウク。優しそうなのに…もちろんそういう人ほど怒れば怖いのだろう。
オンニみたいに。
「Aはい、サラダ」
「キュヒョンオッパ、ありがとう」
「ヤァ！A！！お前っキュヒョンは"オッパ"で俺は呼び捨てか！？」
「うん」
「うん！？お前っ！俺の事も"オッパ"って呼べ！！ヤァ！キュヒョン！どんな手使いやがった！？」
「えぇ……どんな手って……」
「あーもー…ヒョン達うるさいよ…俺の事もソンミンオッパって呼んでね」
「どさくさに紛れて……ソンミンヒョンまで…まぁ、僕の事もリョウクオッパでいいからね！」
「あー！オレもオレも！ヒョクオッパがいい！」
「俺もドンへオッパがいいなぁ」
「いやいや、俺が先だ！！お前らはうるせぇ！」
"家族や、仲間って本当にいいものよ。そういう温かい気持ちを学んで欲しいの"
"私の家族達から"
"もちろん、迷惑かけてもいいの、怒って泣いて、笑ってわがままだってたくさん言っていいのよ"
"貴方に本当の家族を知ってもらいたいの"
この人達から学べば本当にオンニに近付けるのだろうか…これからもずっとオンニの側にいれるのだろうか？
私とオンニにはタイムリミットがある。
それは、あと1年。
あと1年の間に認められなければオンニの側にいられなくなってしまう。
オンニの側にいられるなら…これからもずっとオンニの側で笑っていられるなら、何だってしてやる。
「よろしくお願いします…オッパ…たち…」
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作者名：リア | 作成日時：2019年6月1日 12時
