wake me up (ページ11)

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「………………よろしく、お願いします」

目の前にはたくさんの男、男、男。
怖い…思わずヒチョルの服の袖を強く握った。

「えっ……と？ヒチョル……？どういう事？」

「話せば長くなるんだが、BoAからの預かり物って事で。尚且つBoAの妹としてデビューさせるらしい」

「そ、そうなんだ。なんでまた…？」

俺たちの場所に？迷惑だ、までは言わなかったが表情を見ればわかる。
だって、不安そうな顔をしているし嫌そうだ誰だってそうか自分のテリトリーに入られたら嫌だろうし…本当は私だって嫌だ。

「いろいろ訳ありでな近々お前のところにもBoAからの話があるだろうよ」

「わかったよ、それならいいけど…えっと…俺はイトゥクって言うんだけど…名前は？」

「A………」

ボソッとそう呟くとイトゥクは困って苦笑いした。このSuper Juniorというヒチョルやキュヒョンも所属しているグループは人も多いそうで…名前が覚えられなかった。

「まぁ、みんないい奴だから、ほらついてこい」

私の手を握ったヒチョルは奥の部屋へと連れていく。あ…荷物と言うのを忘れてどんどん奥へと向かう。

「ここの部屋使っていいから、綺麗に使えよ？BoAいなくて不安だったろ。よく頑張ったな」

私の頭をポンポンと撫でたヒチョルに調子が狂う、あんなに意地悪で傲慢だったくせに優しい。

「ん」

としか声が出せない私の頭を優しく、優しく、撫でるヒチョル。

「飯でも食おう。な？何が食いたい？」

「えっと……わからない」

「借りてきた猫じゃねぇーか。威勢のいいお前でいいんだぞ、無理する事もねぇわがまま言え」

「…………サラダ」

「わかった、サラダな。リョウクに頼んでやるからここで少し待ってろ」

わかった、と返事するとヒチョルは上機嫌で部屋から出て行った…これからここで生活する。
オンニもいない…ノランオンニもいない…また、見知らぬ土地で私はやっていけるのだろうか…

「入るよ」

コンコンと部屋がノックされた。

「暇してるんじゃ無いかと思って、随分と緊張してるみたいだったし、大丈夫？」

「うん、大丈夫」

入ってきたのはキュヒョンで手には大量の段ボールを抱えている。

「気晴らしになればと思ってゲーム買っておいたんだけどする？」

「ゲーム？」

「した事ないか……少し待ってろ」

私は大人しく待つことにした。