wake me up (ページ2)

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02. ページ2

「そんな所で寝てたら風邪ひくじゃない！なにやってんのよ！」

「…んっ…オンニ…仕事は…？」

「とっくに終わったわよ。練習室で倒れてる女の子を見たって聞いたから貴方じゃないかと…って来たら貴方だったの」

「踊ってたら疲れちゃって」

「はぁ……ご飯は？食べたの？」

ふとお腹に目をやれば静かな練習室に私の空腹音が流れた。12時間くらいずっと踊り続けてご飯も食べずに疲れて寝てしまっていたらしい。

オンニはもちろん呆れている。

「…………忘れてた。お腹すいた」

「ほら、立って。ご飯食べに行くわよ」

「うん」

ルーズな私とは裏腹にしっかりしてていつでも綺麗なオンニ。私はメイクも嫌いだし髪も梳かすのも嫌い。全部オンニに任せっきりだ。

「ねぇ、A」

「ん？」

「んーん、なんでもない」

「変なオンニ」

「変なのはアンタよ。けど、好きよ」

わしゃわしゃと私の髪を撫でるオンニが大好きで抱きつく。ふわっと香るオンニのいい匂いがはないっぱいに広がる。

優しい香り。

「ちゃんとお肉も食べなさいね」

「うぇ………」

そんなオンニも大好きだ。