狂わせたヒロイン ページ10
あ、どうも鬱です。
まぁこれから2日目ということでね、まだ女という主役を目で1目も見てない僕です。
予想外の事をしやがったって事でね、1日目に会う主要キャラだったはずの俺は女と修羅場起こして強制イベントを起こすという面倒事をしなければならなくなりました。
あータバコ吸いてー
※未成年は喫煙してはいけません※
「ん...？」
「どういうことやゾムさん作戦中止って」
「...すまんみんな」
作戦中止にしたいと言い始めたゾム。
理由は分からないが、計画的にゾムが主役と会った後にこのラインを送ってきたことから何かあったのだと予想はついた。
「...まぁ何があったんかは分からへんけど、確実にこのバグを放っておけば"アイツ"が出てくる。」
「わかっとる...でも今回のヒロインのペースは今までと違う、それを無理に合わせたら救うことも幸せにすることも出来ない。」
俺たちは皆同一の信念を持ってるわけじゃない。
だから1人の意見に皆賛同するわけじゃない。
それは俺だってそうだ。
「すまんけど俺はゾムのその意見飲み込めへんわ。」
ロボロは静まり返った空気の中反対意見を述べた。
「俺は自分1番で"ロボロというキャラクターを演じる"はその他の項目やねん。だから俺はシナリオ通りに主役を動かしてバグを治す」
ロボロがそう言い放てば、いつもならすぐ賛同してくるシャオロンが何も言わず黙っている。
ゾムの行動、シャオロンの行動、あの主役が来てから何もかも狂っている。
やっぱり＿
「面白くなってきたじゃないか！！」
また静まり返った部屋を彼の一言で真っ黒に染めた。
こんなに楽しそうに笑うグルちゃんは久しぶりに見た気がする。
「お前らの信念の通りに動いて主役がどう変わるのか......全力の争奪戦をしよう！！」
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作者名：裏 | 作成日時：2022年11月24日 6時
