お願いヒロイン！ ページ5
不法侵入者は私の顔を見るに驚き、止まった。
まずなぜ鍵を空けれるのか、なぜ私の家の場所を知っているのか。
とりあえず前の記憶だとパーカーを被った男は幼馴染だかだった気がするが、そこら辺は曖昧でよく分からない。
でもそうじゃないとガチで不審者だし、そうであって欲しいと願う。
でも私も帰りたいし学校に強制労働させられる訳じゃなく、そちら側からこちらに出向いてくれるのなら都合がいい。
これにあやかり帰り方を探るしかないと思った。
『どちら様で？』
私がそう聞けば固まっていた1人の方は喋りだした。
「どちら様って...お前と幼馴染のゾムや！こっちが友達のシャオロン！」
あーそういうことか。
強制的に学校へ連行イベントか。
『よくわかりましたね転校してきたのに』
こいつらと言うのはどういうので動いているのだろうか。
私の行動は明らかにシナリオ通りでは無いはずだし、選択肢がないならこいつらは自分の意思で動いてることになる。
「それは担任の先生が教えてくれたんや！まず、登校しよや！」
そんなこと言われましても学校アレルギーの私にとって絶対嫌な選択ですけど。
『もうお昼ですよ？今登校しても...』
そう言おうとすればシャオロンさんという人と一緒に家に上がり込むゾムさん。
いよいよ不法侵入になってきた。訴えたら勝てるだろうか？
彼は慣れたようにリビングにある低いテーブルの方へ歩いていけば絨毯の上に座り、
お前も座れと言わんばかりの視線を向けられる。
私はその圧に屈し、怯えながら彼らと向かい合って座った。
「まず、俺はどうしてもAを学校に連れていきたい。」
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作者名：裏 | 作成日時：2022年11月24日 6時
