【d!】恋愛恐怖症の彼女をおとせ！乙女ゲーム！ (ページ2)

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転生ヒロインページ2

『嘘でしょ嘘でしょ嘘でしょ嘘でしょ』

訳の分からない状況をわかってしまってから数分後。
私の中には絶望しか残っていなかった。

この部屋は私の部屋じゃないのに見覚えがあった。
それは＿

"乙女ゲーム内の私の部屋"

だからだ。

やっぱり変なサイトなんて開くべきじゃなかった。

そんな反省をしても戻るわけじゃない。
今更学習したって遅い。

途方に暮れてるのかなんなのか訳の分からない感情でベッドに横たわる。

また標的にされたらどうしよう。
トキメキとか青春とか全部ひっくるめて漫画だけでいいと思ってる。帰して欲しい。
...とりあえず早くこの世界から帰れるかわかんないし、食料の確保だけはしておきたい。

だるい体を起こし部屋の扉を開ければ、2階から
私の家の2倍くらいある裕福そうで設備のしっかりしてるリビングが見えた。

私は不安になりながらも階段を降り冷蔵庫へ真っ先に向かう。

時刻は7時を指し、明らかにお母さんがいてもおかしくない時間だが、
この乙女ゲームにそんな描写がなかった気がした事を思い出し、冷や汗が出る。

もちろん乙女ゲーム内でご飯を食べる描写はイベント、それくらいだろうと察している。

ということは...

もちろんコンビニ弁当や調理済みの料理はなく、素材だけがあった。

これは一人暮らしを強いられてるようなものだ。

生憎社会不適合者なもので家事や料理は慣れている。
だからまぁ、問題はあるが多少は問題ない。でも1番はこの服装...

明らかに制服だ。

学校に行くことを強要されるのがいちばん無理なのだ。

だってあいつらってさ狭い教室の中で徒党組んでさ1人をいじめてかないといけないようなヤツらじゃん。
みんなが右向けって言われて右向くことを強制するような集団組織についていけるわけが無い。

サボろっかな。

私って覚えてる限りじゃ多分転校生の設定でしょこれ。
よくね？休める理由なんて充分あんじゃん。

よし休もう。