❤:めまい ページ42
宮舘 side
朝起きた時からなんとなくおかしい気がしていた。
めまいって言うのかな…フラフラする感じ。
でもふだん体調を崩すことなんて滅多にないから、
気のせいだって思うことにした。
「舘さん?聞いてる?」
休憩時間にぼーっとしていたら突然声をかけられた。
宮「え?あぁごめん、何?」
阿「もう1回最初から通すって」
今日はダンスリハの日。
9人で集まれるタイミングがなかなか無いからって
かなり詰め込まれてる。
正直、今の俺には少し辛い。
それでもやるしかないんだけどさ。
岩「今度はアクロバットも入れてやるよ」
しかも、よりによってアクロバット。
少し不安だけどみんなに迷惑かけたくないから
平然を装う。
───曲も終盤になり、俺と佐久間のバク転が入る。
しっかりと着地もできて完璧…
だと思ったのに。
バク転をしたせいで目が回り、ぐわんと視界が歪んだ。
やばい…そう思ったけど時すでに遅し。
俺はそのまま床に吸い込まれるように
しゃがみこんでしまった。
「ちょっと、舘さん!?」
誰かの手が背中に触れた感覚がしたけど、
目が回って何がなんだか分からない。
舘「ハァッ…ハァ…ハァッ…ッ」
気づけば俺はパニックになっていた。
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作者名:りあ | 作成日時:2022年1月3日 15時