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目黒 side
朝起きた時からすごく気持ち悪くて、
電話を切ったあともずっと吐いちゃってた。
インターホンが鳴って、
康二が来たっていうのは分かったんだけど、
気持ち悪すぎてとても出られる状況じゃない。
しばらく経って吐き気がましになった時を見計らって、
タオルで口を押さえて玄関へ向かう。
康「めめ、来たで、康二やで」
目「ハアッ…ハアッ…こ、じっ…ごめ、っ、…」
体がフワフワしてて正直立っているのもやっとで…
康「とりあえずトイレ行こか」
ぐらりと視界が揺れてしゃがみこんだら
込み上げて来る感覚。
目「うぅっ…おえっ、ゲホゲホッ」
とりあえずタオルで受け止められたから良かった。
それでもまだ気持ち悪いから康二に支えてもらって
トイレに行く。
目「うぅっ、おえ゛ぇっ…ゲホッ」ビチャッ
康「しんどいなぁ…」サスサス
目「っ、…ハアッ…ゲホゲホッ…ハァハアッ」
立て続けに吐いてたから息が詰まって苦しい。
康「落ち着いて、深呼吸しよ」サスサス
目「っ、…はぁっ…すうっ…はぁっ」
康「いい感じや。落ち着いたみたいなら部屋行こか?」
リビングに行き、どすっとソファに凭れる。
目「っはぁ…しんど…」
康「コンビニでスポドリ買ってきたんやけど飲める?
脱水心配やわ。」
スポドリをコップに移し替えて渡してくれたから
受け取って少し飲んだ。
康「ソファで大丈夫?ベッド行って休もか?」
目「いや…よこ、なったらはいちゃうっ…」
康「そかそか」
康二が持ってきたブランケットをかけてくれた。
康「俺に凭れとき?」
背中を優しくとんとんしてくれてるのが心地よくて
うとうとしていた。
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作者名:りあ | 作成日時:2022年1月3日 15時